働き方

日本の将来は老人天国・外人天国

投稿日:2014年1月9日 / by

お毒 あけましておめとうございます。今年も明けちゃいましたね。伝衛門は引き続き冬休みという名の“仕事なし期間”でお休み。もう不要だけどね。

猫田先生 同感だな。今年もよろしく頼みます。

お毒 今日は新年早々だし景気のいいテーマでいきたいわね。

猫田先生 景気がいいか分からんが、日本の将来に大きくかかわるテーマをひとつ。1月1日に厚労省が2013年の人口動態統計を発表したんだが、自然減が、24万4000人だった。つまり生まれた人間の数より死んだ人の数がそれだけ多かったわけだ。人口減少はかれこれ7年連続で、今後もこの傾向は続いていく。日本はこのままどんどん人口が減って老人の比率が高まっていくんだな。

毒舌家

お毒 いやだわぁ。あっちを向いてこっち向いて老人だらけの国なんて。やばいじゃないの…。なんかどこへいっても加齢臭がフワンと漂ってるイメージが鮮明に浮かんでくるわ。

物知り
猫田先生 確かにやばいんだな。高齢者が増えるってことは、バリバリの労働者が減るってこと。だから、国力がどうしても弱まっちまう。消費意欲も落ち込む。年金制度も破綻する。ワーカーが減って市場が縮小するんだから、国自体が衰える感じになっちまうんだな。だから、定年を延長したり、女性の活用を促したり、若者労働環境を悪くするブラック企業を叩いたり、と国も必死になってんだよ。

お毒 なるほどね。でもそういえば、加齢臭が増してるのに比例して、変な香水臭も増える気がするわね。外人さんが多いってこと。正月にずいぶん多くの外国人を見かけたわよ。

猫田先生 それは気のせいじゃないんだな。法務省入国管理局が1月9日に2013年の外人入国者数が発表したんだが、約1125万人だったんだ。1000万人を突破したのは1950年以降で初めて。もちろん最多だ。要因としてはASEANに対する査証の発給要件緩和などがあるそうだが、国としても外国人観光客流入増には力を入れているんだ。2000万人を目標にしているから、まだまだだけどな。

お毒 そういうことなのね。なんだかこれから日本は老人と外国人であふれそうね。英語とカイ語(介護)が必須になりそうね。「お・も・て・な・し」と「し・も・の・せ・わ」か…。なんだか気疲れしそうだわ。

猫田先生 この流れを無策で進めればそうなりかねぇな。元気な世代に負担ばかりがのしかかる様じゃ、ますます少子化は加速するし、他人をおもてなしなんてしてる余裕もなくなっちまう。外国人観光客の増加を推進するのは雇用創出にもつながるからまだいいが、高齢者をどう活用するかは、ほんとに重要だぜ。難しいけどな。こうなることは分かってたんだから、なんでなにもしてこなかったんだ、なぁんて言ってもあと祭りだけどな。

お毒 もうなんでもマスターズ化するしかないわね。スナック、レストラン、映画館、ゴルフ場、プロ野球、Jリーグ…。全部65歳以上に限定して、一般向けと分けたものをつくっちゃうのよ。そしたら年をとっても目標ができるし、普通の野球には興味がなくてもマスターズ野球なら見る人も出てくるだろうし…。もちろん、客は一般の人でもOK。よほどの“枯れ専”でもない限り、喜んでくる人は少ないかもしれないけどね。

猫田先生 外国人の「おもてなし」なんかは、高齢者に率先してやってもらうといいかもな。若者よりも礼儀はわきまえてるし、日本文化にだってより精通しているわけだからな。英語の勉強でボケ防止にもなるだろ。外人は老人に任せて、若者は海外で活躍。んっ、それじゃ、日本は老人・外人天国になっちまうな。だから若者にはそうした状況を踏まえて、斬新な企画を打ち出し、新しい日本の姿を構築すべく奮闘してもらいたいね。そしたら若者・老人・外国人、皆がウィンウィンで日本にも活力が戻ってくるんじゃねぇか。

※今回の三者三様も、伝衛門の「冬休み」のため、お毒と猫田先生、2人で行いました。ご了承ください。

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