働き方

意外に怖い歯周病 撃退2大アクション

投稿日:2012年12月7日 / by

歯周病の恐怖「芸能人は歯が命」。むかし流行ったCMにあったように職業において、ブレスケアの重要性は意外に高い。アメリカでは歯が汚いとエリートになれないとさえ言われる。営業マンが口臭がきついとそれだけで商談を破談にされる可能性だってあるだろう。

その程度ならまだいい。実は、ブレスケアを怠ることで、命にもかかわることが最近、注目されている。なぜなら、その原因が、歯周病にあるからだ。歯周病の罹患率は、日本人成人の場合、なんと約80%。ほとんどの人に“リスク”があることになる。一方で、毎日歯磨きしている人は約97%。一体なぜ、歯磨き習慣があってもこれほど歯周病が蔓延しているのか。

「歯周病菌は歯と歯ぐきの間にあります。普通の歯磨きでは、そこまでは磨ききれません。アメリカではフロス オア ダイという呼びかけさえあるくらいで、フロスの使用は世界の常識。私たちはまずはそうしたことからフロスをライフスタイルとなるまで導く活動をしていきたいと考えています」と歯科衛生士1500人を中心に構成される『Goodbye Perioプロジェクト』事務局は、訴える。

歯周病によって、歯が失われ、噛めなくなり、食べられるものが限られ、栄養バランスが崩れ、免疫力が落ち、体調を崩す。こうしたパターンによる体調の悪化は、認知症や要介護へとつながりやすい。そのほか、菌が歯ぐきから体内に入り込み、血液を通じ全身に流れ込むことで、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、骨粗しょう症、腎炎などのリスクも高まることが分かってきている。

たかが歯周病が、思わぬ全身疾患につながるとなれば、いやでも予防意識は高まるだろう。他の病気に比べ、確実に予防が可能なだけに、同事務局もその指導や啓もう活動に力が入る。「歯周病の人が脳梗塞になる確率は、健康な歯ぐきの人の約2.8倍。低体重児出産・早産はなんと7倍です。その予防は単に口の中のためだけではないのです」。

同事務局が訴える予防法は大きく2つ。歯磨きにプラスしてフロスを使うことを習慣とする。定期的に歯科医院通う。いい仕事をするには、しっかりとした体調管理が重要。体を鍛えたり食事に注意することはもちろんだが、今後は、フロスを使って、歯周病菌を排除するという習慣も理想のワークスタイル確立のために取り入れましょう。

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