職業

世界では“メジャー”な「プロゲーマー」という職業の無限の可能性

投稿日:2016年1月29日 / by 瓦版編集部

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プロゲーマー

koroneko tansoku heiderun

「プロゲーマー」と聞いてピンとくる人はまだ少ないかもしれない。しかし、欧米ではメジャースポーツ並みの人気を誇り、年間観客数2億人以上ともいわれる。トッププロは賞金等で億越えの年収もザラ。韓国ではなりたい職業でプロサッカーを超えるほど人気だ。ようやく日本にもその波が訪れつつある中、世界一を目指す、プロチームが発足した。(株)モブキャストと“プロ契約”し、世界の頂点を狙うプロゲーマー3人の輪郭に迫った。

左からheiderun、koroneko、tansoku

左からheiderun、koroneko、tansoku

目標はあくまで「世界一」

「目標は世界一」。プロチーム発足の意気込みを語ったリーダーのkoronekoは、力強く言い切った。ひと言ひと言に魂がこもったような口調でしっかりと自分の思いを口にする姿には風格すら漂うが、御年18歳。通信制の高校に通う、現役の高校生だ。

みなぎる自信と風格の背後には確かな実績がある。プロも参戦する大会などの優勝累計回数は17回、準優勝も11回、ベスト4受賞8回とすでにその実力はワールドクラス。koronekoとプロ契約したモブキャストCVOで経営戦略室長の福元健之氏も「間違いなく世界一を狙える」と断言するほどその実力にほれ込み、チーム編成も全権委任した。

まさにワールドクラスのリーダーkoronekoの実績

まさにワールドクラスのリーダーkoronekoの実績

「賞金獲得も大事だが、何より重要なのは世界一になること。チームのメンバー選定は、それを実現できることを念頭に行いました。大きな大会に出場するためにメンバーで練習や情報交換、お互いのフォロアーなどをシェアしながら全員がサポートし合い、世界大会の舞台に行けるよう頑張っていきます」とプロ契約にも一切浮かれることのないkoronekoが見据えるのは、あくまで世界の頂点だ。

リーダー・koronekoが世界一を狙えると見込んで選抜したtansokuは「世界で勝つためにチーム一丸となって精進していきたい」と静かに闘志を燃やす。このtansokuが紹介し、リーダーのメガネにかなって、チームに合流したheiderunは「これからどんなことが起きるか期待と不安が入り混じっているが、トップレベルのプレイヤーと緻密に意見を交わせることがチームの最大の利点。そのアドバンテージを生かし、チームとともに成長したい」とプロとしての飛躍を誓った。

Team mobcastが世界の頂点を目指す、デジタル戦略カードゲーム「ハースストーン」

Team mobcastが世界の頂点を目指す、デジタル戦略カードゲーム「ハースストーン」

3人がモブキャストと締結した「プロ契約」とは

モブキャストの支援を受け、2016年初春、晴れてプロゲーマーとなった3人。その契約内容は、まさにプロとして、ゲームの腕を磨くことに没頭できる最高ランクのものだ。合宿生活の拠点となるゲーミングハウスの設立とトレーニング環境の整備、全世界で行われる大会出場のフルサポート、そして、プロ契約としての定額報酬。いずれもプロとして申し分のない環境だが、特に定額報酬は、不安なくトレーニングに没頭する上で大きな支援となる。

このプロ契約は、いわゆるアスリートのそれとほぼ同義だが、同社では、独自の雇用形態として、あらゆるジャンルに門戸を開放している。優れた能力があれば、例えば会社員でも、契約を結ぶことができるユニークな制度だ。現在までに高いスキルや実績を有する5人が同制度を活用し、プロ契約しているが、年内に30人にまで増やす予定という。導入の理由は、会社の垣根を取り払うことで、可能な限り有能な人材と接点を持つことで、同社へのシナジーをもたらすためだ。

独自の人事制度、プロ契約で3人との契約を締結した福元CVO

独自の人事制度、プロ契約で3人との契約を締結した福元CVO

3人とのプロ契約は、ゲームプロバイダーとして、ゲーム市場の活性化や海外展開など、多くのシナジーが期待できることから締結された。実際、「Team mobcast」が参戦するe-sportsは、日本ではまだなじみが薄いが、2014年に約240億円だった市場規模が、2018年には約900億円にまで膨らむと予測されるなど、今後、飛躍的な増大が見込まれる。人気拡大のそのただ中に、日本からワールドチャンピオンを目指す逸材を支援することは、同社にとっても、大きな意義がある。

プロゲーマに―なる心構えとは

運命の歯車がかみ合い、プロゲーマーとという職業に就いた3人。トッププロになれば、億単位の収入も夢ではないが、一体、どんな将来像を描いているのか。気になる野心は、まさに三者三様だ。リーダーのkoronekoは「高額な賞金の大会もあるが、自分は生活できる最低限の稼ぎで十分。それより大事なのは世界一の称号です」と職人気質の求道心で、あくまで世界一にこだわる。heidrunは「超高額賞金は目的じゃない。プロとして安定して稼いでいければいい」とクールに語る。そんな中、tansokuは「宝くじの一等の金額を稼ぐのが目標。何とかこれ一本でやっていく」とプロゲーマーとしての壮大な夢と不退転の覚悟を明かした。

プロゲーマーとしてのゆるぎない姿勢をみせた3人

プロゲーマーとしてのゆるぎない姿勢をみせた3人

日本ではまだ数少ない「プロゲーマー」。だが、ここへきて企業の支援も徐々に拡がり始め、着実にその裾野は広がりつつある。3人の活躍は、後に続くプロゲーマ予備軍の希望ともなるだけに今後から目が離せないが、最後にリーダーkoronekoが、プロゲーマーになる心構えをを明かしてくれた。

「誰にでもチャンスはあります。必要なことは、絶対にあきらめないこと。自分の心を信じること。そうすれば上達します。僕にも経験がありますが、他人がすごいと思ったらダメ」。何事にも通じる熱いメッセージだ。信じる者は救われる。ゲーマーで食っていくなど、かつてなら考えられなかったが、それがなぜ可能になったのか…。この言葉が、まさにその答えそのものなのかもしれない。


<e-sportsとは>
正式名称はエレクトロニックスポーツ。将棋やチェスなどの競技同様、ゲームをスポーツと捉え、一定のルールのもとで、賞金獲得を目指し、勝敗を競う。トップクラスは招待もあるが、世界大会出場へは予選を突破する必要がある。海外では、他のプロスポーツ同様、スポンサー企業が付き、多額の賞金がかかる。人気の世界大会では賞金総額が1000万ドルに達するものもある。テレビ中継も行われ、視聴率ではゴルフの祭典、マスターズを上回るほど。関連の市場規模は2018年に900億円を超えるともいわれ、まさに全てが超メジャー級だ。


【モブキャスト 会社概要】
株式会社モブキャスト社名:株式会社モブキャスト [mobcast inc.]
設立:2004年3月26日
資本金:9億8330万円(2015年12月末日時点)
所在地:東京都港区六本木6丁目8番10号
代表:代表取締役社長 藪 考樹
事業内容:ゲーム事業
ゲームプラットフォーム「mobcast」の運営

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