働き方

低消費社会の給与の使い道はやっぱり…【働き方白書】

投稿日:2016年11月22日 / by

景気停滞局面ですが、ビジネスパーソンのお金の使い道は?

景気回復、もう何年も実感できていませんね。気のせいなのでしょうか…。アベノミクスでは、消費こそが景気回復につながるとしていますが、ビジネスパーソンの実態はどうなのでしょうか。今回の瓦版働き方白書では、お金の使い道を聞いてみました。

対象は瓦版ユーザ。回答は、222人(男性:81人、女性:141)。内、74%が未婚。ではみてみましょう。

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1位は2位以下を大きく引き離して「生活費でパンパン」(37%)となりました。やはり、所得が消費へはあまり回っていないようです。2位は「よく分からないが消えている」で20%。これも、1位と内容的には実質的に同じといえるでしょう。

3位は「今後のために貯金」(17%)。ここまでで7割以上が、“ゼロ消費”。これではアベノミクスが機能するハズがありませんね。4位は「趣味に没頭するための資金」(13%)。やっと、消費といえる使い道が出てきました。景気の良かった頃のアフター5の定番といえる「夜の飲み代」はわずか2%。もはや、現在の日本が低消費社会であることが浮き彫りになる結果といえるでしょう。

この結果を未婚、既婚別でみるとさらに厳しい現実が透けてみえます。既婚者では「生活費でパンパン」が53%と大幅にアップします。当然といえば当然の結果ですね。2位は「今後のための貯金」で19%。これも子供の教育を考えれば、当然の結果といえるでしょう。3位が「よく分からないが消えている」で12%。既婚者にとっては、とうてい消費に回すお金はないという印象です。

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未婚者はどうでしょう。こちらは「生活費でパンパン」が31%に減少し「趣味に没頭するための資金」が16%に上昇します。独身生活を謳歌しているといえば聞こえはよさそうですが、一方で「今後のために貯金」も同じ16%.必ずしも浪費志向というワケではなさそうです。「よく分からないが消えている」も23%に上昇しており、無駄遣いが、既婚者に比べ多いといえるのかもしれません。

貯金額は既婚と見込んで大きな差

最後に貯金額も聞いてみました。全体で最多は「~10万円」で47%。なんとも寂しい結果です。2位は「11万円~50万円」で19%。同率で「101万円~500万円」も並んでいます。この辺りは堅実貯金派もいることを示す結果といえるのかもしれません。3位は「51万円~100万円」で10%。

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未婚・既婚別では、「~10万」が未婚者で50%に対し、既婚者が36%。「101万円~500万円」では、既婚者が31%に対し、未婚者では15%と半分以下。やはり、既婚者は堅実であることが浮き彫りになります。

今回の結果からは、消費の低迷と未婚率が上昇する理由が透けてみえたような気がします。物価上昇、給与アップ、旺盛な消費。この3つがうまくかみ合えば、アベノミクスは機能するワケですが、どうやら、今回の結果だけでみる限りは、消費者にはそんな余裕はとてもない、というのが現実のようです…。

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