働き方

大企業を辞めて起業したい【悩むらな聞け!】

投稿日:2015年2月10日 / by

~仕事・働き方のエキスパートがズバリお応えします~

<質問>

「企業を考えていますがタイミングを見極めれません」

「いま大きな会社で働いていますが、やりたいことが実現できそうにないので起業を考えています。タイミングを見極めているのですが、日本の先行きが不透明なので、しり込みしている自分もいます。どう踏ん切りをつければいいのでしょうか(28歳男性)。

nayami

【回答】

「ぼやぼやしている暇はない!」

やりたいことが「好きなことで働きたい」のか「何か達成したい・作りたいものがある」のかで準備の仕方・タイミングは変わってくると考えています。以下に状況別のアドバイスを記します。

■「好きなことで働きたい」場合
先に、顧客となってくれる先を見つけてから起業すべきです。「買うよ〜」と軽く言われる知人じゃなく、法人取引ができる相手へ相談して、どのレベルがあれば契約してくれるのか確認。そこで具体的に「いつできたら、いつから契約してくれるか」まで話し合えてから起業すべきです。そうしないと、契約したものの、モノが調達できないといったトラブルが発生します。

■「何か達成したい・作りたいものがある」場合
環境云々でなく、すぐに起業するために、どのくらいの準備が必要なのか、今すぐスケジュールを立て始めるべきです。今すぐ計画、今すぐ行動が大事です。必要なのがお金なら、周囲に夢を話して出資してもらえるよう 回る準備を計画しましょう。ベンチャーキャピタルもありますし、計画がしっかりしていれば、融資や補助金も探せます。「やりたいことのための起業」となると、起業後も「直ぐに判断・直ぐに実行・無い解をひねり出す」が求められ続けるので、思った時に動くことができないなら、そもそも難しいです。だからこそ動くことがとても重要なんです。

質問ではどちらの状況かは分かりませんが、少なくともしり込みしているということからすると、後者ならぼやぼやしている暇はないということです。日本の先行きが不透明だからやりたいことを諦めるなんて、あまりにももったいないですよ。本当にやりたいことなら。日本の状況のためにあなたのやりたいことができないなんて、そんなことは関係ありません。一番大事なのはあなたの思いです。


kouno<回答者プロフィール> 河野理愛
1982年生まれ、徳島県出身、慶應義塾大学総合政策学部卒業。大学在学中の2001年にNPO法人を設立、代表として経営を行う。2005年にソニー株式会社入社。カメラ事業を中心に、経営戦略・商品企画に従事。2011年に株式会社ディー・エヌ・エー入社。ソーシャルゲームの海外展開を担当。2013年3月、コグニティ株式会社を設立。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について