働き方

学生が企業を知る無料カフェが関東上陸

投稿日:2014年11月26日 / by
知るカフェ

学生・院生であれば、どこの大学でも入店可能だ

企業に身近にアプローチできる学生のための無料のカフェがある。 その名は、「知るカフェ」。カフェの企画・運営を行う(株)エンリッション(所在地:京都市上京区、代表取締役:柿本 優祐)がプロデュースする。これまでに同志社大学、京都大学前に誕生している。

同カフェは、無料の飲料を飲みながら、企業を「知る」ことができる、就職を目指す大学生・大学院生のためのスペース。土日祝に無料の説明会や閉店後にイベントが開催され、企業の人事担当者との交流などが可能となっている。

「『知るカフェ』は、企業からのスポンサー費用で運営し、スポンサーには、スペースの利用や大学生とのランチ交流会、OBOGの質問会、合同イベントなどのサービスを提供しております。また、大学生には身近に企業と話すことができる空間を提供し、就職活動がスタートするまでに業界や企業を知り、自分の働きたいところ、やりたいことを見つけてもらうことを目的としています」と運営側は説明する。

 学生の就活は、若者離職率に象徴されるように、一部を除けば苦難の道となっている。入社こそできても、イメージとのギャップに立ちすくみ、離職してしまう。その割合が、ここ何年も3割近くを推移するなど、高い水準となっている。一因として、学生側が受ける情報と企業が発信する情報の非対称が挙げられる。

カフェスタイルで、学生の生活の中に溶け込む形で企業側と交流できるこうしたスペースは、堅苦しい場に比べ、より自然体でいられることから、本当に知りたい情報を構えずに聞けるメリットがある。無料カフェ目当てに入店し、思わぬ形で“運命の企業”と出会う可能性もあるだろう。企業側にとっては、形式ばった場よりも、より素に近い学生の姿を見れることで精度の高い採用活動が可能になるメリットもある。

無料とはいっても内装はトップデザイナーがデザインしており、洒落た空間に仕上がっている。100円の朝食(マネケンワッフル)もあり、学生にとっては何かと重宝できそうだ。2014年12月1日には、3号店として、早稲田大学前にオープンする。今後も来年までに東京大学、慶応大学、神戸大学、関西大学、近畿大学にオープン予定となっている。

もっとも学生にとって、同所が真に価値ある空間となるためには、企業側も“普段着”で来店する必要がある。場所がカジュアルになっても提供される情報が、オフィスの会議室と同じなら、結果的に“客足”は遠のいてしまうだろう。

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