働き方

子どものあこがれの職業は不変

投稿日:2014年4月4日 / by

makimono

恒例調査の結果は男女ともトップは不動

ランドセル素材で知られる人工皮革「クラリーノ」を製造・販売する(株)クラレ(東京都千代田区、伊藤文大社長)が今春小学校に入学する子供とその親(男女各4000人とその親4000人)にアンケート。「将来就きたい職業」、「就かせたい職業」を調査し、このほど、その結果を公開した。

男の子のベスト5は、スポーツ選手、警察官、運転士・運転手、TV・アニメキャラクター、消防士。女の子は、パン・ケーキ屋・お菓子屋、芸能人・タレント・歌手、保育士、花屋、医師となった。

男の子の1位「スポーツ選手」(22.6%)は16年連続で、今回も4人に1人弱が希望しており、まさに絶対王者といえる。それでも2位の「警察官」(10.9%)との差は、これまでで最も縮まったという。また、4位の「TV・アニメキャラクター」(6.7%)は5年前との比較で2.7倍になっており、テレビの影響力がうかがえる。

女の子の1位「パン・ケーキ・お菓子屋」(29%)も16年連続で、もはや不動の座といえる。2位の「芸能人・タレント・歌手」は過去最高の13.1%でランクイン。特に「アイドル」の回答が多いことから、男の子同様、テレビの影響が大きく関係しているようだ。

親の希望は「安定」

2012年から開始して3回目となる6年生のランキングでは、男の子が1位スポーツ選手、2位学者・大学教授・科学者、3位建築家・設計士。女の子が1位教員、2位保育士、3位パン・ケーキ屋・お菓子屋(同率)となっている。ともに生活の中でより身近な存在がトップなのは、夢へ向かっている姿が想像でき、ほほえましくもある。

では、その親はどんな職業につかせたいと考えているのか。男の子では公務員、医師、スポーツ選手。女の子では看護師、公務員、保育士がトップ3。当然かもしれないが、「安定」をキーワードに一気に現実的となる。

労働環境は、少子高齢化やグローバル化の進展で、過渡期にある。それでも子供のなりたい職業は、時を経てもほとんど変わらない。大人になっても夢や希望を追う者は、例外なく生き生きしている。恒例のこの調査結果を、あえて自分の過去とすり合わせ、原点を振り返る指標としてみれば、意外な効果があるかもしれない…。

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