働き方

「ゆう活」か「ゆう鬱」の違いはお財布が握る?

投稿日:2015年7月2日 / by

お毒 7月からうちの店、サマータイムを導入してるの。いつもより2時間早い午後4時開店で0時閉店。夏は夜が長いからね。明日はプレ七夕祭りで、生ビールが2000円で飲み放題よ。

猫田先生 何という逞しい商魂…。崖っぷちになると人間、なりふり構わんのぉ。どうせ七夕本番まで毎日プレ祭りなんだろ。半分詐欺だな。

お毒 なにいってるのよ、政府も「ゆう活」なんて言って、サマータイム導入を提唱して、早期出社、定時退社をアピールしてるじゃない。そこに便乗させてもらっただけのことよ。

毒舌家

編集部ニシ 言いだしっぺの安倍総理は、7月1日、さっそく公務を早めに終え、国立西洋美術館を訪問しました。有言実行。まさにゆう活を実践し「人生が豊かになる気がする」と感想を述べていました。もっとも、先行的に実践している国家公務員の中でもその現実性については、意見が分かれています。

へん0お毒 アタシも思ったほど客が来なくて、4時から6時は「ゆううつ」だったわよ。いくら早く出社したって、帰りはいつもと変わらないものなのよね。そもそもお客には関係のないことなんだから。やるなら、全国民がサマータイムで動かないと機能しないわよ。

編集部ニシ ただ、今や当たり前のように定着している「週休2日制」も同じようなパターンで、結局は定着しています。当時は、絶対無理なんていわれながら、いつの間にか定着しましたからね。大体みんな、いっぱい休みたいし、早く帰りたいのが本心ですからね。その気になればできるハズですよ。

猫田先生 早く帰ることは可能かもしれんな。ただ、政府が一押しする「ゆう活」が浸透するかは微妙だろうな。というのも、新生銀行の調査では、サラリーマンの2015年のお小遣いの平均額は、3万7642円。前年と比べ、1930円減ってるんだ。上がってんならゆう活も充実するだろうが、減ってんだから、早く帰って早く寝て終わりだろうな。そうなると、早く帰ることの意味が薄れて、結局はダラダラと残業する方がまし、みてぇになっちまうのがオチだぜ。

お毒 小遣い減少? それはちょっと聞きづてならないわね。 お店をサマータイムにする意味がないじゃないのさ…。

ニシ 生ビール飲み放題じゃなく、発泡酒飲み放題で、1000円にした方がいいかもしれませんね。それじゃなくても値上げラッシュで、サラリーマンの懐はピーピーなんですから。ゆう活に便乗したいなら、それくらいのサービスをしないと。

猫田先生 「ゆう活割り」とかいって、飲食店や映画館、娯楽施設などがどんどん乗っかって、夕方を楽しみたくなるようなムードが醸成でもされねぇと、盛り上がりづらいわな。日本人ももっと、オンとオフの切り替えができるようにならねぇと。スペインにいった時なんて、まだ閉店時間じゃねぇのに「もう閉めますから」なんて追い出されたことがあったくらいだぜ。

nekodaBupお毒 それは問題でしょ。真面目さは大事よ。ツケの踏み倒しが少ないのは日本だからだと思うのよね。

ニシ ツケなんてシステムは日本だけですよ。そんな危険なこと、海外じゃ考えられませんっ。

お毒 確かにリスクは大きいのよねぇ。サマータイム期間中は、完全前払い制もテストしてみるわ。なんだかゆう鬱…。

 

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