働き方

仕事に行きたくない時の主な原因と簡単な解決法

仕事に行きたくないと考えたときに、そのまま仕事に行ってはいけない。なぜなら、その気持ちは仕事に対して「なんとなく嫌だなぁ」と考え始めているという黄信号なのだから。まず、仕事に行きたくない理由を考え、それに対しての対処法を考えてから、動き出した方が良い。

仕事に行きたくないのは疲れているサインかも

仕事に行きたくないと考えたとき、それはあなたが仕事に対して疲れを感じているときである。気持ちでは行きたくないと考えていても、体は仕事に向かっている。まるでパブロフの犬のように、仕事へ向かっている。そんな状況は果たして幸せなのだろうか。

仕事に行きたくないという気持ちは、職場に何らかの問題がある場合が多い。ミスを必要以上に責められたり、できないことを押し付けられていたり、長時間労働にさらされていたり、自分の意思とは関係ないところで、自分が傷つけられている。だからこそ仕事に行きたくなくなるし、仕事の先に待ち構えているプレッシャーに押しつぶされてしまうことだろう。

仕事に行きたくない原因を探ろう

仕事に行きたくない人の精神を追い詰めている原因は何だろうか。それをまず探らなければ、解決策は見えてこない。それほどまでに行きたくない仕事なら辞めるという判断も容易にできるが、やはり原因と解決法を頭に思い描いていなければ、歴史は繰り返してしまう。まずはその辛い理由を明らかにして、同じ失敗をしないように準備をすることが重要だ。

行きたくない

ミスが原因で人間関係が悪化

仕事でミスをしてしまい、仕事に行きたくないと考える人は多い。ミスをする人というレッテルを貼られ、後ろ指刺されるのが辛いであるとか、上司から叱責されるのが辛いであるとか、行きたくない要因としてはミス自体が問題ではない場合が多い。

何よりも辛いのは、ミスをしたことによって引き起こされる人間関係の悪化である。必要以上に責められることもあれば、無視されることもあるだろう。一つのミスが引き金になり、自分の居場所がなくなるのだ。

解決
ミスというのは本来、人を成長させるきっかけになるものである。子供のころから人は失敗を繰り返し、学んできたはずだ。ミスと真摯に向き合い、次のミスを引き起こさないようにするのが、仕事人としての務めである。

ミスを仕事でリカバリーしているのに、執拗にそれを責められるのであれば、そんな職場は辞めてしまってもいい。ミスには誠意で向き合い、結果で返すことで、社会的には評価されるべきである。それが定説として通用しない、自称パーフェクトな人間ばかりいるような職場にいても仕方がない。

ミス

仕事がつまらないと感じる時には考え方を変えよ

仕事がルーチンワークになっていたり、ただ言われただけの作業になったりしたときに、仕事に対してやりがいというものを感じられなくなる。「今日も同じような毎日が待っているのか」という気持ちから、仕事に行きたくなくなってしまう。人というのは良くも悪くも飽きやすい生き物である。毎日が同じことの繰り返しであれば、そこに希望を持つことはできない。

解決

この状況を打破するためには、二つの考え方で対処できる。

一つ目は、仕事を作業と割り切ることである。今自分が行っていることは「作業」である。と認識することで、少し気持ちが楽になることもあるだろう。誰でもできることを、誰でもできるようにこなす。それだけでお金が貰えるならそれでいい。そう考えてしまえば、少しはスッキリする。機械的に物事をしっかりとこなしていれば、特にトラブルに巻き込まれる心配もない。

もう一つは、気持ちの転換をして、自分が行っている業務と向き合うことである。作業のようにこなしている仕事でも、深く考えていけば、「誰かの役に立っている」仕事であることがわかる。仕事とは誰かのために業務を行うことだからだ。その部分がわかれば、「もっと役に立つ方法」というのも考えることができる。

解決策は伸るか反るかの、典型的な2パターンだが、どちらをとるにしても「自分のため」になる方を選んだ方がいい。

笑って

通勤時間がネックなら働き方や職場を変えよ

都心部で働く人の中には、通勤時間がネックで仕事に行きたくないと考える人がいる。それは当然のことである。電車に乗っている移動時間は、無駄と考える人も多いだろうし、実際にその時間を他に使えると考えれば、イライラしてくるものである。

果たして、そんなに時間を費やして仕事に向かったところで、生産的な仕事ができるのであろうか。朝会社に着くころには、通勤によりボロボロになっていて、仕事で疲れた体を引き摺りながら、また同じ時間を掛けて帰る。家についても食べて寝るだけである。そして、翌朝、疲れが取れないまま、また疲労を重ねて電車に乗る。こんな生活でいいのだろうか。そんな暮らしが何年も続くはずはない。

解決

この状況においては、通勤時間を無駄にしない方法を教えることもできる。たとえば、通勤時にスマートフォンなどのデバイスを利用して、情報収集を済ませてしまったり、文章を作ったり、スケジュールを立てたり、ToDoリストをチェックしたりすることで、時間の無駄を減らすことができる。

しかし、実際問題、電車内でスマートフォンを取り出すことができないほど混んでいる状況では、情報収集など不可能だし、椅子に座れる状態であれば、できることなら眠ってしまいたいと考える人もいるだろう。根本的な話をするが、やはり通勤時間はどう考えても無駄なのだ。あんなことができる、こんなことができると可能性を見出すことは幾らでもできるが、それは、他の時間でも代用できる話であって、「通勤時間だからできること」というのは、景色を眺めるぐらいしかない。

仕事に行きたくなくなるほど遠い職場に、例えば毎日1時間かけて通う行為によって、人生において1日2時間も無駄にしていることになる。1週間で10時間。1ヶ月で40時間。一年で480時間も無駄にしていることに早く気付くべきである。あなたの時間はまるまる20日間も一年で無駄になっているのである。

通勤時間がネックで仕事に行きたくない人は、住処を変える、職場を変える、働き方を変える、この三つが具体的な解決策になるはずだ。今ではリモートワークで仕事ができる会社も増えている。自分の実力と、自己管理能力次第だが、仕事(というか会社)に行きたくないという問題は解かれていくことだろう。

電車

毎日仕事に追われているときは仕事を減らそう

作業量が多すぎて、毎日が仕事に追われているという状況下に置かれると、日々のプレッシャーから逃れたいという気持ちから、仕事に行きたくなくなる。程よいプレッシャーというのは人体にとって、良い影響を与えることもあるが、過度なプレッシャーは人体にとって悪影響しか与えない。筋肉トレーニングと一緒で、適度な運動は健康体維持のためによいが、過度な運動は健康を害する原因になるのだ。

解決
自分の作業量が多すぎて辛い、苦しい、そういった気持ちを抱えるのであれば、どうあれば苦しくなく、楽かを考えてみるとよい。仕事量が減れば楽になるのであれば、思い切って減らして貰うということも大事である。

人は多くのことを一気にこなすことは出来ない。一つ一つ積み重ねることで、できることも増えていけば、時間の使い方だって理解していく、たくさんの仕事を与えられることで、できることは増えていくかもしれないが、それ以上に体を壊す可能性だってあることを忘れてはならない。自分の能力と仕事量が見合っているかどうかを判断するのは自分である。もちろん、周りの人が頑張っているということも別の意味でプレッシャーになるだろうが、まずは自分サイズで頑張るしかないということを理解して行こう。

過労という言葉がある。読んで字のごとく働き過ぎを表す言葉である。過労は人にとって悪である。過労が原因で体を壊す人はたくさんいる。過労が引き起こされる要因は、自己管理能力と周りからのプレッシャーと、過度な仕事の依頼にある。自分の過労が引き起こされている原因は、そのうちどれかを明確にして、自分に原因がある時は治すように努力し、周りに原因がある時はそれと戦うか、逃げ出すかを選択したほうがよい。

限界

スランプに陥ったときは思い切って休憩を

幾ら仕事を上手にこなしていても、成果に繋がらないことや評価に繋がらないことがある。いわゆる、スランプ状態というものである。自分が何を行っても、ダメな状態に陥っているとき人は精神的に落ち込み、仕事というものと向き合うのが嫌になり、仕事に行きたくなくなる。

解決

スランプ状態に陥ると、人は前が見えなくなる。何が原因で上手くいっていないのかが、考えられなくなるのだ。そういった状態では本来起こすはずのないミスが起きることもある。仕事に対して焦りが出てきて、それが自分の精神を揺るがす。そんな状態では、何をやっても上手くいく可能性が低くなる。

スランプ状態であることを自分で意識したなら、休憩をするときがきたのだと認識したほうがよい。一度仕事から離れて、心をリフレッシュさせてもう一度自分と仕事を見直す方法を試すとよいだろう。何もかも忘れ気持ちを一度リセットするのだ。

先人の知恵というわけではないが、文人などは原稿が滞ると湯浴みをし、何もかも忘れ、心を空っぽにすることで、心身ともにリフレッシュさせていたという記録もあるように、温泉などでゆっくりするのもよいだろう。気持ちが晴れた後は、今まで以上のポテンシャルを持って仕事に向かうことができるはずだ。

うまくいかない

朝苦手な人は睡眠の改善を

朝起きることが苦手で、仕事に行きたくないというよりも布団から出られないということもあるだろう。これは、まだ軽度の仕事に行きたくない病であると考えられる。仕事に行きたくない理由が、外的要因ではないからだ。

解決

朝起きられない人は、睡眠の改善から始めよう。行ってしまえば、朝さえちゃんと目覚められれば、とりわけ仕事について嫌なことはないという状況なのだから、そこさえ解消してしまえば、憂鬱になることだってなくなる。

睡眠を改善するためには、安眠効果があるホットミルクを寝る前に飲んだり、満腹の状態で眠らないなどの工夫をしたり、寝具を変えたりと方法は幾らでもある。

朝起きられない原因として、一番悪いのは夜更かしである。夜遅くに寝るから、朝起きられないなど言語道断である。夜寝る前のスマートフォンの使用は交感神経を活発化させるため控えるようにした方が良い。よくベッドの横に充電器を携えて寝る人がいるが、それが不眠の一番の原因になっている。

zzz

会社の人間関係が悪い場合は逃げることもできる

社内に折り合いが悪い人が1人でもいると、その人を避けるため仕事に行きたくないという感情が生まれる。それが、同僚であれ、上司であれ、部下であれ、やはり人間関係というのが、仕事上において一番重要なのだ。

その関係が、どのぐらい自分にとって辛いものかを、体の不調をバロメーターに判断しよう。

解決

人間関係については、自分に問題がある場合と、そうでない場合の2パターンがある。自分に問題がある場合の要因には、自分のわがままさや傲慢さ、怠慢さ、理解力の乏しさなどが挙げられるので、自分の態度を改めたり、勉強不足を解消したりとやるべきことをやらなければいけない。

しかし、それ以外の場合は、会社や上司や同僚など、他人の問題になるので、それは立ち向かうか逃げるかを選ばなければならない。
同僚や部下が原因なら、まず自分の上司に相談。上司が原因の場合は、上司のさらに上の上司に相談。といった形で、相談相手を間違えないようにしよう。相談したところで何の解消もされないようであれば、自分に合わない職場なのだと諦めることも視野に入れて行動した方が良い。

悩みを抱えながらの仕事は辛い

仕事に行きたくない要因はいくつもあり、それぞれに考え方や対処方法などを示したが、自分なりに、仕事において何が辛くて、何が楽しいかを考えていくのが重要になる。

悩みなく仕事をすることなど不可能だ。仕事も人生も、上手くいっているときもあれば、苦悩する時だってある。浮き沈みが激しいからこそ人生なのだ。仕事に対して壁にぶつかっていると感じるのであれば、自分自信を見つめ直してみてはいかがだろうか。

仕事で壁にぶつかった時の対処法についてはこちらの記事を参照してほしい。
仕事で壁にぶつかった時には自分自身を知ることで解決策を探ろう

ガツン

別のステージへ移るのも一つの選択肢

仕事に行きたくない原因がはっきりしているのであれば、別の会社に移ることを視野に入れるのも、一つの選択と言えよう。行きたくない、行きたくないと考えても会社勤めをしている以上、たどり着いてしまう場所が職場なのだ。
環境を変えるための手段として、転職は切っ掛けにはなる。しかし、いざ転職となると、どうすればいいのかわからないのであれば、まずは転職に必要なものとその書き方から学んでいこう。
プロが伝授する、成功率を倍増させる転職術を大公開

苦しいほど行きたくないなら早めに転職したほうがいい

苦しくなるほど行きたくない仕事場に、毎日精神をすり減らしながら行く必要はない。もっと人生を大事に生きるためにも、転職という選択肢を考えることも重要である。

転職を成功させるためには、「どんな仕事に就きたいか」よりも、「今何が嫌で仕事に行きたくないのか」ということを解消する方法から考えると良いだろう。転職はある意味情報戦である。まず手始めに、転職サイトを覗いてみて「自分ができる仕事」、「自分の能力が必要とされる仕事」を探してみるとよい。

仕事を探すならリクナビNEXTなどのネットで探せる求人サイトがおススメである。

自分の能力が活かせそうな会社を見つけたら、次に情報を集めることをお勧めする。自分に合う社風なのか、自分が今嫌だと思っていることが解消されるのか。そこを重点的に調べながら会社を探してみると良いだろう。ただ、今の環境から抜け出したいと思って転職を進めても、同じような壁にぶつかってしまっては、転職をする意味がなくなってしまう。

また、転職エージェントを利用して、会社の情報を集めるのもかなり有効である。転職サイトにはいいことしか書いていないことが多いが、エージェントを通して会社の情報を聞くことができれば、本当に自分に合った会社を見つける可能性も高まる。

いいところと悪いところをしっかりと見極め、自分が嫌だったことを解消していくことで、正しい転職をすることができるだろう。

20代向けの転職エージェントではハタラクティブがおススメである。未経験の業種にでも気軽に応募できるフローが整っているし、第二新卒向けの案件もいくつか取り扱っているところが大きなメリットといえよう。

30代やミドルの転職者や、今の経験をガッツリ活かしたいと人には、リクルートエージェントがおすすめである。案件数が多く、色々な会社のことを知っているエージェントが在籍しているからである。

転職は短期決戦と考える人も多いだろうが、やはり情報戦を繰り広げるのであれば、じっくりと考えながら行うべきである。転職は人生を決めることだと認識して、しっかりと考えながら行って欲しい。再び「仕事に行きたくない」という気持ちに陥らないようにするのが一番良い。

瓦版アンケート


以前のアンケート結果はこちら

更なるコンテンツ

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について