働き方

仕事に行きたくないと思ったときがチャンス

アソブロック団氏
【プロフィール】
団遊 アソブロック株式会社 取締役社長
ホームページ: http://www.asoblock.net/

アソブロック株式会社 団遊氏

「仕事に行きたくない」と思った時、それはチャンスかもしれない

「仕事に行きたくない」というのは、ものすごくポジティブな言い方をすると、このままキャリアを重ねて行ってはいけない。というのを直感的に体が伝えているメッセージかもしれません。

「仕事に行きたくない」と思っているということは、それはウルトラマンで言うところもカラータイマーですから、自分の限界を無意識のうちに知らせてくれているという可能性もあると思います。「それを感じているうちに現状をどうするのか考えないと、あなた自身の人生がダメになるよ」というアラートを体の中から感じている状態にあるんじゃないでしょうか。

そうなってくると、これはチャンスといってもいいかもしれませんよね。今だからこそ自分を変えるチャンスだと。そう思うための転換期がやってきたというのを、自分の中の無意識が教えてくれてるんじゃないかと。

「仕事に行きたくない」要因を紐解いてみよう

「仕事に行きたくない」人の多くは「なぜ働くかがわからない」人だと思うんです。社会人になったら、自立をして自分でお金を稼いで、というような考え方について、「そうだよな」と心の底から思う人は減っているんですよ。

そんな状況で「何でそこまで頑張って働かなければいけないのか?」ということに対して、理由を見つるのが難しいんですよね。しかも「なぜ働くのか」と考えることが最も大事なことなんですけど、それすらもしない人が増えてきています。

「仕事に行きたくない」と思った人には、「何でもいいから達成したい目標を自分で作ってみたら?」と言ってあげたいですね。人生の目標という大きな話ではなく、毎日自分が頑張るための目標設定をしなきゃいけないと思うんですよ。それって別に自分で考えなくても、友達としゃべったりとか職場の人と喋ったりしてる中で、気付けるものだと思っていて、まずはそれを作ることから始めてみればいいんじゃないかと。

「仕事に行きたくない」って思っている人は、基本的に仕事に行く人でしょ。でも、何のために仕事をしているのか、その理由を顕在化できていないだけなんじゃないですかね。

「石の上にも三年」といって、日々何も考えず頑張るということが最も意味がないことで、それは問題が顕在化するのを三年遅らせているだけなんですよ。別に石の上に三年いたところで何の問題解決にもならないから、やはり「仕事に行きたくない」という理由を環境ではなく自分の中の理由として見つけるというのがとても大事なのではないかと思います。

自分が働く理由を正当化してみよう

本人のキャリアアップにつながらないことに対して「とりあえず頑張りなさい」というメッセージを送るのは結構酷だと思ってるんですよ。「みんな頑張ってるんだから、石の上にも三年だぞ」っていうのってちょっと乱暴かなと。

大事なのは、「何でその会社に入ったのか?」であるとか、「今の会社にいて何がしたいか?」とか、「人生で何をしたかったか?」というのを見つめ直すことだと思うんです。「行きたくないから行かない」というのは次につながらず、人生を貧しくしてしまう。「こうだから行かない」と思えるなら「こうだから」の理由をちゃんと言えるようになろうということですね。

その理由を環境要因にしないことが大事で「人間関係がよくない」とか「思っていた業務内容と違う」とかを原因にしてしまうのは絶対にNGです。そんな理由だと次の転職先も見つかりにくくなるでしょうし。少なくとも、「思ったとおりの仕事をさせてもらえなかった」という理由で辞めた人を、企業はなかなか雇おうとは思わないでしょうから、そこは気をつけたほうがいいですね。

相対的キャリア貧困が生まれている現代社会

今の日本は格差社会といわれ、貧困世帯が増えたと福祉の世界ではよく言われるんですよ。日本人は「日本に貧困はないですよ」「飢え死にしている人、いませんよ」といいがちなのですが、貧困には絶対的貧困と相対的貧困というのがあって、絶対的貧困というのはそれこそ飢えの世界ですが、相対的貧困というのは、周りと比べて経済的理由によって機会均等が失われている状態をさします。

これがキャリアの世界にもあって、企業側の環境によって学びがながったり、本人の頑張りに値しないキャリアの積み方を強いられていたりすると、相対的に見てその年齢で積んでいけるキャリアの機会が与えられていない状況に陥るわけです。これを「相対的キャリア貧困」と僕は言っています。

今、一般的な教育研修も含めて、若い子に対して学びの機会を与えられていない会社が増えています。そうなると、本人は一生懸命頑張っているのに、歳相応なキャリアや経験が積めない状況に陥るんです。これが正に「相対的キャリア貧困」でして、同じように頑張った人と比べて、自分が劣勢に立っているということを受け入れざるを得ない若者が増えてきている。そんな会社、いるだけ無駄ですよ。だから結局、自分を守るためにはキャリアに対するヴィジョンを、自分で持つしかないんですよ。このままだと「気付いたらこんなことになっていた」という人が増えていく一方です。

セルフイノベーションから始めよう

「相対的キャリア貧困」を引き起こさないためにも、人は自分自身で変化を起こす能力を身に着けていくべきなんです。よく「イノベーションを起こせ」とかいわれますけど、イノベーションの大前提はセルフイノベーションなんですよね。セルフイノベーションができない人に、事業イノベーションは絶対できないですから。

「仕事に行きたくない」と感じているというのはきっと神の啓示で、セルフイノベーションを起こすチャンスがあなたにやってきたということなんじゃないでしょうか。普段の生活の中で「仕事に行きたくない」と感じるようになった。じゃあ、どういう風に変えよう?ただ耐えていたらいけません。どういう風に変えようかと考えるチャンスです。だからこそ、このチャンスを活かしましょう。そこで自分を変えることに成功したら、その先に事業を変えていくためのヒントも見つかるんじゃないですかね。

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