働き方

“働きながら考える”という選択肢

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【プロフィール】
『WORLD YOUTH PRODUCTS』編集長 川口瞬
1987年山口県生まれ。立教大学経済学部卒業。大手プロバイダー企業に勤めながら、2013年2月に働きながら働くことについて考えるリトルプレス『WORLD YOUTH PRODUCTS』を創刊。2013年8月、渋谷ヒカリエにて「働きながら雑誌をつくる展」を開催。2014年6月に退職後、フィリピン・バギオへ英語留学中。

ホームページ: http://wypweb.net/

『WORLD YOUTH PRODUCTS』編集長 川口 瞬 氏

私は今、4年勤めていた日本の会社を辞め、フィリピンのバギオというところに英語留学に来ています。フィリピンは現在、格安で英語が学べるということで、徐々にそのポテンシャルが注目され始めているところなのです。

登下校はジープニーと呼ばれる乗り合いタクシーに、フィリピン人十数人ほどに囲まれながら乗っています。料金は8ペソ(約20円)程度。降りたいときは「ファーラー!」と言うと止まってくれます。4月まで毎日東京で満員電車に揺られながら通勤していたので、あまりのギャップに「これは現実だろうか?」と時々疑いたくなります。しかし、確かに今ここに私の生活は存在しているのです。

自分がこれまで当たり前だと思っていた生活も、格安航空券を3万円ほどで購入し、飛行機で5時間揺られれるだけで全く違ったものが待っています。もちろん留学だけでなく、やる気さえあればここで働いて一生暮らしていくこともできると思います。普段会社で一日中仕事をしていると、会社が「世界」のすべてになってしまいがちですが、当たり前ですがそんなことはないのです。さて、そんな私がここに来ることになったきっかけは、“働きながら考えた”ことです。

私は、会社員時代3年間土日を中心に、働きながら働くことについて考える雑誌『WORLD YOUTH PRODUCTS』( http://wypweb.net/)を制作してきました。この活動が私になにをもたらしたのか。それは、「価値観の広がり」と「自信」だと思います。

会社は、良くも悪くもある程度価値観が似ている人たちが集まります。そんな中会社以外になにか活動することで、普段決して出会うことのない人たちと出会い、色々な生き方を知ることができます。また、会社の名刺に囚われずに活動すると、最初はもちろん全く信用がありません。しかし、そんな中でもし信頼関係を構築していくことができたなら、それは“素の自分”が認められたことであり、大きな自信に繋がります。

たまたま私は「出版活動」をしてきましたが、それは別になんでも良かったと思っています。例えばスポーツでも、趣味でも、好きなことで良いと思います。そして、できるだけその世界を広くしていこうとすること。

世の中にはいろいろな生き方があり、世界は果てしなく広がりがあります。「仕事に行きたくない」と思ったとき、これを機に“働きながら”他の世界を覗いてみるのはいかがでしょうか。

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