働き方

仕事の辞め方8つのステップ

会社の辞め方には8つのステップがある

ご存知の通り、退職とは決して華麗に転進するためだけに選択されるものではない。このようなときの「会社の辞め方」によって退職する本人への評価が一気に変わってくるため、退職は社会人にとって重要な局面と言える。

円満退社とは、自然とそうなるものではない。会社に対して鬱憤が溜まっている人でも、ネガティブな感情はグッとこらえて円満退社を選択するものだ。過去の円満退職者たちの影なる努力を想像し、以下の8項目を参考にしてほしい。

やめたい

step

1:会社を辞める理由についてもう一度よく考える

会社を衝動的に辞めると後悔する。そこで築いた成果や環境を捨てるということは、その後の社会人人生に大きな影響をもたらすに違いない。もしも会社を辞めたいと感じたら、まずは「なぜ会社を辞めたいのか」を突き詰めて考え自分の思考を整理する。ここで理由が見つかれば、次はどのような条件を持って転職活動すべきなのかが見えてくる。転職したはいいものの、また同じ悩みを抱えてしまっては意味がない。

step

2:会社を辞める場合できるだけ早く申し出る

後任者決定や引継ぎ期間を考えると、退職する2ヵ月前には会社に辞意を申し出ることが望ましい。退職の時期には気を配り、必ず繁忙期は避けるべき。また、引き留めに合うことも考えておかなければならない。この場合、一旦時間をおいて考え直すことを求められるため、退職までのスケジュールが押してしまうこともある。起こり得る事態に備えて、スケジュールにはできるだけ余裕を持たせておくべきだ。

step

3:会社への不満を退職理由にしない

本当の退職理由が会社への不満だとしても、それを会社に伝えることは避けるべき。退職希望者がここぞとばかりに不満をぶちまけたところで、何も変わらないことは分かるだろう。だとすると双方が後腐れのない形で別れるのが最良の道だ。どのような業界でも、世界は意外と狭いもの。退職間際になって、会社に睨まれるようなリスクは犯さないのが賢明だろう。また会社に不満を伝えることで、「改善するから残って欲しい」と提案を受けることもある。そうなれば会社を辞める理由が失われてしまい、退路を閉ざされてしまう。このようなことからも、会社にはネガティブな退職理由を伝えるべきではない。

step

4:嘘をつかない

会社を辞める理由を嘘で固めてはいけない。嘘を付けば付くほど、退職後に会社や同僚と関係を続けることが難しくなる。例えば「留学をする」と嘘を付いて会社を辞めた場合、会社の関係者と街で会うわけにはいかなくなる。嘘を付けば、必ずそのことを後悔する日がくるはずだ。退職理由についても転職先についても、会社に詳細を説明する必要はないので、嘘を付くのではなく大まかに答える、あるいは答えないという方法を取ったほうが良い。会社の辞め方その3と相反するように思えるかもしれないが、ネガティブな退職理由を伏せることと、嘘を付くことは別と心得よう。

step

5:まずは直属の上司に話す

会社を辞めることを心に決めたら、伝える相手を間違えないように。まず伝えるべきは、直属の上司だ。上司に話を持って行く前に周囲に退職の意志をこぼしてしまうと、マイナスの結末に向かってしまう可能性が高い。例えば関係のない第3者からうわさが広まってしまった場合、会社や上司はあなたが退職の意志を社内に触れ回っているように取る。まだ退職が決定しないうちにこのような事態となれば、即呼び出しからの話し合いとなるだろう。同時に直属の上司は管理能力を問われることになったり、同僚が退職理由をうわさしたりと職場環境は悪化の一途をたどるに違いない。

step

6:退職届を書く

退職届には定型文が存在する。退職届の書き方が分からない人は、書籍を参考にするかインターネットで検索すれば簡単に正しい書き方を知ることができる。そこに日付と自分の名前を入れれば完成だ。退職理由については当然「一身上の都合」で問題ない。退職届は退職理由を伝えるものではないため、本音を綴る必要は一切ないのだ。

step

7:引き継ぎは順序立ててきっちりと

会社を辞める日が近いからと言って、引継ぎをおざなりにすると残された社員が大きな負担を負うことになる。退職日が決まったなら、そこから逆算し引継ぎのスケジュールを立てることは必須業務。また相手にメモを取ってもらったり、口頭で伝えたりするだけでなく、あらかじめ自分で資料を作成しておくのが原則と考えよう。資料を見れば何でも分かる、という状態がベスト。これが用意できなければ、退職後のバカンス中にも質問攻めにあうことを覚悟しなければいけない。

step

8:挨拶まわりは抜かりなく

取引先への挨拶は後任者と一緒が良い。これなら取引先と後任者はスムーズに新たな付き合いを始めることができる。最終出社日にはお世話になった人へのあいさつ回りを忘れないようにしよう。それほど関わっていない人にも、一言「お世話になりました」と伝えることで去り際に好感度がグンと上がるだろう。会社の社員ではなくなったとしても、人間関係は続くもの。円満に会社を辞めることは、社会人にとって想像以上に大切なことである。

勢いで会社を辞めないように

「こんな会社辞めてやる!」という気持ちが爆発し、勢いで辞表を提出してしまう人がいる。しかし、実際に会社を辞めた後に後悔することが多いはず。勢いで仕事を辞めるぐらいであれば、きちんと次の道を開拓しておかなければいけない。その際には自分が辞めようと考えている理由などを明確化し、自分の意見を正当化していく心の強さが必要になるだろう。世の中に採用の数はたくさんあるが、気持ちがネガティブな人を改めて社内にに招き入れようと考える企業はそんなに多くはない。

自分の可能性を探るためにエージェントに相談するのも一つの手段

今は転職する人口が増えている。それに伴い、中途採用を推進している企業も増えているのだ。自分だけで求職活動をするのは、骨が折れると考える人にはエージェントサービスを利用することをお勧めする。
エージェントでは、自分のスキルチェックなどを行って貰え、自分の能力に対して意外なニーズがあることに気付かされることもあるだろう。とある会社では、会社の一員として人を育てるというよりも、一個人としての成長を促すために、社員にエージェント登録を推奨するといった施策を行っている。自らの能力を自らが語れ、そこに価値を見出すことが大事なのだ。仕事人としての第一歩は、自分の能力を知ることにある。

エージェントサービスでできることは以下の通りである。
・案件の紹介
・簡単なキャリアカウンセリング
・履歴書の書き方指南
・職務経歴書の書き方指南
・転職ニーズに気付ける
・自分の市場価値を知れる

もしあなたがエージェントサービスを利用するのに能力的な壁を感じているとしても、ハタラクティブであれば、未経験の業界への転職案件や、第二新卒向けの案件も多く揃っているし、初めてエージェントを利用する人でも安心してサポートを受けることができるだろう。

30代で次の人花を咲かせたいと考える人には、リクルートエージェントをお勧めする。エージェントがあなたのもっているスキルが今の世の中のニーズに合っているのかなどを総合的に見て判断してくれるし、スキルに見合った会社を紹介してくれるので、おススメである。登録も無料なので相談がてら行ってみてはいかがだろうか。

最後まで気を抜かずに会社を辞めよう

退職が近づくと、つい気が緩みがちになってしまう。「どうせ辞める会社だから」と働くモチベーションが消えるのだ。計画立てて行うべき引き継ぎを疎かにしたり、自分が残した仕事にさえ身が入らなかったりすれば、そのようなネガティブな姿勢はすぐに周囲に伝わってしまう。もしも転職する会社と取引があったら?もしも出戻りしたくなったら?たった数日の気のゆるみが思わぬ弊害を生み出す可能性があるのだ。在職中にどれだけ結果を残していても、印象の悪化は避けられない。会社を辞める前には、それまで以上に丁寧な仕事を心がけることをおすすめする。

間違っても退職の意志を動画で伝えてはいけない

退職の意志を伝えるための動画を作成し、全世界に公開した女性が話題となったことがある。この動画の再生回数は1000万回を超え、女性の行動について賛否両論が交わされることとなった。「クールな会社の辞め方だ」と絶賛する人もいれば、「プロフェッショナルではない」と酷評する人もいる。同じ境遇にある社員の視点で見るとこの女性はクールな代弁者だが、会社の視点から見ると会社に多大な損害をもたらして辞めていった迷惑社員だ。全世界に批判をばら撒かれたこの会社には「ブラック企業」というレッテルが張られてしまった。もはや会社と女性の間には埋められない溝が出来上がっただろう。この女性を見習いたいと思うだろうか。もしも理性を抑えきれずにこのような行動にでてしまうと、取り返しのつかないことになってしまう可能性が高い。退職時、会社に迷惑を掛けてから辞めようなどと思ってはいけない。

瓦版アンケート


以前のアンケート結果はこちら

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について