働き方

仕事で壁にぶつかった時には自分自身を知ることで解決策を探ろう

仕事で壁にぶつかると気持ちが入らなくなる

仕事をしていく中で、悩みを抱えたり、壁にぶつかったり、スランプを迎えたりすると、人はネガティブな感情に支配されてしまう。一度ネガティブになってしまうと、そこからどんどんやる気が削がれていき、「自分はこの仕事をしている意味があるのだろうか」「自分は誰かの役に立っているだろうか」「自分はこの仕事が本当にしたかったのだろうか」「自分ができることって何なのだろうか」といった悩みが頭の中でいろいろとうごめいていく。

仕事の悩みを自己解決するのは難しい

仕事についての悩みというのは、自分自身で解決することがなかなか難しく、放置してしまえば悪い方向悪い方向へとずぶずぶと足を取られていってしまうものである。
気持ちが滅入った時に、それを緩和してくれるものは大抵が外的要因で、友人や恋人、家族に励まされたり、書物やウェブサイトに触発されたり、天気の良かったりすることで、なんとなく気持ちが上向きになることもあるだろう。
しかし、自分に有益な切掛けがないまま放置してしまうと、辛い気持ちばかりが増長し歯止めが効かないところまで陥ってしまい、ウツ状態を引き起こす可能性もでてくるのだ。
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問題と向き合わなければ問題は解決しない

その問題を引き起こしている原因や、自分自身の問題と向き合うことができない人はたくさんいる。そういう人は赤の他人に慰めを求めたり、占いに頼って見たり、部外者に対し自分だけの目線で愚痴ったりして、なんとか問題から目を逸らそうとする。しかし、自分が向き合う問題から目を逸らしてしまったら何も解決には向かわない。確かに、人から励まされたり、人に愚痴ったりすれば一時的に気分は晴れるだろうが、仕事という問題が起きているフィールドに戻ってしまえば、たちまち前と同じように気持ちは沈んでいくことだろう。

ぶつかった壁や問題に関しては、時間が解決するということはあり得ない。自分自身で向き合って解決していくしかないのだ。しかし、世の中には一度気持ちが落ちてしまうと自信が持てなくなり、再度浮上するまでに時間が掛かる人が山ほどいるのが現実である。

気持ちを持ち直すまでの間が、一番人が揺れる時期で、前述のように「自分の価値や自分が存在する意味」について頭を抱えてしまうのだ。
人によっては、問題から逃げるために転職を試みる場合もあるだろう。転職を試みるより早く仕事を辞めてしまう人もいるだろう。後先のことを考えずに行動してできるのであれば、逃げ道は幾らでもあるし、言い訳の方法も幾らでも存在する。しかし、一度逃げてしまうと逃げ癖がついてしまい、いろいろな物事が長続きしなくなってしまう。負のループに掛かってしまうと、人は青い鳥症候群になり、幸せを求めていろいろな仕事を転々してしまう。そして、少しでも躓くとまた別の場所を探して飛び立ってしまうのだ。

自分を知ることが重要である

青い鳥症候群になって幸せを探しても、安住の地に行きつくことはほぼない。風に任せて転々とした結果、自分の本当の幸せな職場を見つけることができた人がいたら、それは本当に幸運な人である。
青い鳥症候群になってしまった人のほとんどは、自分が逃げ続ける原因を外側に擦り付けている人である。自分以外の何かのせいで、自分は幸せになれないと考えている。それでは、いつまで経っても幸せにたどり着くことはできない。自分自身で幸せを見つけるためには、まず自分と向き合い、自分を知ることが重要なのだ。

自分を知ったからと言って、そこに甘んじていてはいけない。自分はこういう人間だから仕方がないと思いこむことで、再び問題から目を背けることになるからだ。自分自身を真摯に受け止めてから、次の道を目指すために、やるべきことを探していくのだ。

常に他己評価を意識しよう

仕事に対しての壁を感じたり、悩みを考えたりするときに一番重要なのは、まず人のせいにせず自分の中に問題を探すことである。問題が生まれる原因を呼んでいるのは自分であるとまず考え、自分から直すところがなかったか、自分ができることはなかったか、自分がやっていなかったことはなかったかを考えてみることが重要である。思い込みで、自分ができていると判断していることで、引き起こされる問題もいくつもあることを心に留めていて欲しい。

自分を評価するのは他人である。他人から見て自分がどうかを改めて見ないと、ダメな部分は見つかってこないだろう。大手を振って自分はこういう人間であると主張したいのであれば、そういう人間として人に見られるための体裁を整えなければならない。

自分の強みを知ったとしても、その強みを周りにアピールするための動きや表現ができなければ、環境は変化していかない。わがままにならずに腐りもせずに、自分自身を表現するための動きを意識することが重要なのだ。

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自分の強みを意識して仕事に向かおう

自分と無事向き合うことができ、自分自身の足りない点や至らない部分を意識できたら、次は自分の強みを探して、仕事に活かしていくことをお勧めする。
「自分は何ができるのか?」の答えは持っておくに越したことはない。しかし、なかなか自分自身で自分の強みはこれだと言い切れない人もいるのは確かだ。
そんな人のためにいくつかのツールを紹介しよう。

ストレングスファインダーという一つの答え

それでは、どうやって自分と向き合えばよいのだろうか。自分の良い点、悪い点をはっきりと認識し、得意な点苦手な点を洗い出すことができれば、次の行動を意識する大きなヒントとなる。

自分の強みを知るために「ストレングスファインダー」というテストがある。自分の才能を知って、仕事や今後の生活に活かすことを目的としたテストだ。人は人それぞれの適性があり、適性がある分野での成長をしたほうがより効率的に成長できる。芸術の世界では才能がものを言い、そのセンスや感性は生まれ持っていることが多い。このことは芸術以外の分野にも実際は言える話で、スポーツの世界では、選手としての才能はなかったが指導者としての才能に開花する人もいるし、料理の世界では、料理人にはなれないがグルメリポーターとしての才能がある人だって存在する。

同じように普通の仕事の世界でも、営業としての才能がある人、制作としての才能がある人、オペレーターとしての才能がある人など、その能力は様々だ。

多種多様に存在する能力の中で、自分が一体何に向いているのかを知る術は少なかった。そんな人々のために開発されたテストが「ストレングスファインダー」なのだ。
http://sf1.strengthsfinder.com/ja-jp/homepage.aspx
このテストは有料のテストで、ストレングスファインダー関連の書物についているコードを入力するか、ライセンスを購入することで実施することができる。

グッドポイント診断という無料で受けられる診断

ストレングスファインダーと同じように、日本でも「グッドポイント診断」というサービスがある。リクナビNEXTに無料登録することで、実際の診断を受けることができるので、自分の強みがわからない人は、試してみるといいだろう。

詳しい内容については、以下にある18項目の中から5つの強みを引き出し、適性のある職業を考えるというものだ。

親密性 - じっくりつきあう
冷静沈着 - いつもクール
受容力 - 広く受け入れる
決断力 - 迷わず決める
悠然 - ゆったり構える
柔軟性 - あれこれトライ
現実思考 - 実現可能性にこだわる
自己信頼 - 信じた道を突き進む
バランス - 全体を考える
社交性 - 360°オープン
高揚性 - ノリがよい
自立 - 常に主体的
慎重性 - 掘り下げて考える
俊敏性 - スピード第一
継続力 - 決めたらとことん
挑戦心 - 高い目標もクリア
感受性 - 場の雰囲気を感じ取る
独創性 - オリジナリティあふれ

仕事における立場を考えたときや、いざ転職しようとした際に、スキル以外での自己アピールのために利用できるものである。自分がどのタイプに位置するのかを把握し、それによって今後の仕事の方向性を探っていくのもいいだろう。

無料登録⇒ログイン後、マイページのメニューの中にグッドポイント診断があるので、そこから試すことができる。

自分自身で自分を語ることは本当に難しいことである。流れ流されて地位を手にした人もいるだろうが、改めて自分のことを知るためにも、こういった他己分析ツールを利用してみてはいかがだろうか。

グッドポイント診断はこちらからどうぞ
リクナビネクスト

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