働き方

転職活動に最適な履歴書の書き方とは

履歴書は、企業が応募者の情報や能力を知るために欠かせない書面です。とりわけ転職活動を成功させるためには、使用する履歴書の選び方、志望動機や自己PRの書き方などにちょっとした工夫が必要です。ここでは履歴書を書く際に、企業側の印象をグっと良くするポイントを余すところなく紹介しましょう。履歴書の出来次第で、転職の成否が左右されるといっても過言ではないのです。

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履歴書には工夫が必要

履歴書は、自らの手で最適な物を作るのがベストです。自身が転職先の企業にどれだけ利益をもたらすか、どれほど機能するかをアピールするためには、履歴書の作成にもちょっとした工夫が必要となるのです。

履歴書はオリジナルフォーマットを作ろう

履歴書にはいくつかのパターンがあって、企業側から「このエントリーシートを使って下さい」と提示されることもあれば、市販のものを使って下さいと指定されることもあります。けれども指定がない会社も意外と多い。

履歴書の指定がなければ、自分で作って下さい。なぜかというと、市販の履歴書だと、得意科目・不得意科目、資格、職歴・学歴の欄が無駄に多くて、自分を表現できる情報があまり入れられません。志望動機や自己PR欄は小さなものです。

自分で履歴書を作れば、自由に項目を作ることができます。「卒論のテーマ」という欄を作ってもいい。必要なら学歴と職歴欄を増やしてもいいけど、まったくないなら違うことを書いた方がいいですよね。大事なのは、自己PRと志望動機をしっかり書くことです。

企業は自己PRと志望動機を見る

企業は自己PRや志望動機を見て、「どうしてうちなのか」、「どう機能してくれるか」、「頑張ってくれるのか」という判断をします。とくに自己PR欄が無い人は、人柄を活字として知ることができないので、絶対に入れなければいけません。

ただし適当に好き勝手書いてもいいわけでもありません。前職の仕事内容や成果は職務経歴書に書くものなので、履歴書の自己PRには、先ほどお話したような高校生から振り返った「良い意味で素直な自分像」を入れるべきなのです。

例えば明るくて友達が多いって書くなら、それはなぜかを突き詰めてから書かなくてはいけません。どのような高校生だったか、友達との付き合い方はどうだったか、今でもその関係は続いているのかなど、しっかりと根拠に基づいたアピールをしましょう。

志望動機も同じです。「なんとなく志望しました」では、他の応募者との差別化は図れませんよね。大学では何をしていたか、前職ではどんな仕事をしていたか、どうして志望業界や企業で働きたいのか、などを突き詰めて理論的に書いていかなくてはなりません。

自己PRや志望動機を書くときに大切なのは、起承転結を意識することです。例えば自己PRを書くなら「私はこういう性格で、こういうことを得意としています。といいますのも~」と広げて、最後に「こんな私は貴社に対してこういうところで機能できると考えています」というように締めればいい。

何も考えていない状態で、履歴書通りの項目をただ埋めるだけでは、自分なりのエピソードは生きてきませんよね。だからまずは自分をとことん振り返って、自分を最大限にアピールできる履歴書を作って、そして起承転結を意識した伝わる文章を書くのです。

履歴書が書けない人は転職するな

意外と「履歴書に書けることがありません」という人がよくいます。その人には、「転職するな」と言いたい。人に言えるエピソードが無いなら、そもそも転職すべき時ではありませんよね。しかし、どうしても転職したいというなら、高校生から振り返った自分のエピソードをひたすら書いていくしかないと思います。要は履歴書頼みになるということ。だからこそ、自己PRと志望動機はしっかり書かなくてはいけません。

証明写真はマニュアル通りに撮影しよう

履歴書の写真に関しては、明るい方が印象はいい。あとは顎を引きすぎて上目遣いになると、写真が攻撃的な印象になるので、書類選考者にとって「ちょっと苦手だな」と思われてしまいます。ですので、口角を上げて写真を撮るぐらいがちょうどいい。「い」の口を閉じる感じを意識してみてください。

採用側が履歴書の写真では何を判断するかというと、表情です。こんな表情の人と一緒に仕事をしたいと思うかどうかというのが一番で、多少こびているぐらいの履歴書の写真でいいと私は思います。

あとはうっすら見える肩とかネクタイとか、その辺も気を抜かないことがポイントです。最近は履歴書の写真がひどい人が多い。逆に昔ながらのしっかりと口角を上げて撮った写真の方が「おっ!」って思います。写真はしっかりとマニュアル通りに撮りましょう。

履歴書はしっかりと作っていますか?
今まで履歴書の書き方をマニュアル通りに進めていた人は、まずその内容を見直した方がよいでしょう。面白味のない履歴書では人の目を惹くことはできません。職務経歴書に至っても同様に、「自分をPRするための重要な資料」として作成をするべきだと清野氏はいいます。

履歴書はパソコンで制作しても構わない時代です。それならばWEB履歴書サービスなどを展開しているサイトに登録し、作成してみてはいかがでしょうか。どうしても手書き!という会社も存在しますが、そんな時でも、WEB上で制作したものをプリントアウトして、書き写すことで時間を短縮できるでしょう。リクナビNEXTであれば履歴書も職務経歴書も準備されているので、どんなことを書けばいいか、フォーマットに悩んだときは、転職サイトが提供しているものを上手く利用するとよいでしょう。

kawara自身も多くの面接をしながら、経営、事業、インターネット、転職などのコンサルティングを請け負う「ふわふわビジネスブログ」著者の清野剛氏

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