「この仕事向いてない」と感じる8つのきっかけとその対処法
「この仕事向いてないな」と感じるきっかけ
誰しも少なからず、「自分はこの仕事に向いているのだろうか」と考えたことがあるのではないだろうか。仕事においてネガティブな気持ちになったときはなおさらだ。瓦版では「仕事に向いているか否かを考えるのはどのようなときか」についてユーザーにアンケート調査を行った。89名の回答の中から、いくつか紹介していこう。
1.それってパワハラ…?
「上司から言われたとき」に仕事向いてないと感じた
私が今の仕事に向いてないと思ったのは上司からの一言です。なかなか仕事を覚えられず、提出する書類にもミスが目立ちだした時期がありました。そんな中、上司にアドバイスを求めたら、「給料ドロボー!」と一蹴されました。(一般事務・25歳女性)
他者からの評価を受け止めることは大切だ。経験のある上司が「お前はこの仕事向いてない」と言うのだから本当にそうかもしれない。ただし上司からの言葉が「愛のムチ」なのか「パワハラ」なのかは慎重に見極めよう。
2.ふと立ち止まってみると…!
なぜこの仕事をしているか疑問に思ってしまった
久々に矢沢永吉の「成りあがり」を読んだ。若い頃の熱い気持ちが蘇った。自分が1番なりたくなかった大人になっていることに気づいた。満員電車に揺られながら淡々と仕事をこなす毎日に嫌気がさしてきた。(SE・39歳男性)
仕事で忙しい日々を送る中、ふと冷静になってみると、自分が仕事をする意味を見失っていることに気付く。そして考えてみても見当たらないのであれば、「この仕事に向いていないのでは?」と感じても不思議ではない。
3.スタートは一緒だったはず…!
同期との差が開き仕事向いてないと感じた
入社時は同期よりも営業成績が良かった。同期に対してアドバイスも行ってきた。しかし、入社して2年目を過ぎた時期から立場は逆転。自分の営業成績は同期の半分にも満たなくなった。最初からレベルが違ったわけではない。ここまでの期間で圧倒的に力の差が生まれたという事実に対して、自分の伸びしろのなさを感じた。(不動産営業・27歳男性)
同期が早く出世したとき、やさぐれるのか奮起するかでその後は大きく変わる。やさぐれてもどうにもならないことを心得て次に進もう。
4.もっと楽しい仕事あるじゃん!
才能が開花しもっと向いてる仕事があると感じた
飲食からITの仕事に転職しましたが、接客の楽しさが忘れられませんでした。デスクでのPC作業よりも接客がしたいと思って、結局飲食に戻りました。(IT事務・22歳女性)
比較できるものがあると強い。今の仕事に向いていない理由が明確になったり、どの道に進むべきか選ぶことができたりするからだ。この場合は、次に進んだ場合も「自分がやりたくて選んだ仕事だから」ということでモチベーション高く働くことができるだろう。
5.働きたくない…!
毎日憂鬱で仕事向いてないと感じた
毎日アポイントの電話をかけるのが苦痛で仕方なかった。挙句の果てには電話をかけてるふりまでして時間が過ぎるのを待った。そんな時横を見ると、黙々とアポイントの電話をかけ続ける上司の姿。その瞬間「自分はこの仕事に向いていないんだな」と思った。(営業・28歳男性)
まずはどうして月曜に憂鬱になるのか、どうして仕事が嫌いなのかを明確にしなければ、転職しても同じ気持ちを抱きかねない。「人」「仕事内容」「給与」などいくつかの項目に分けて、仕事が辛い理由を考えてみるべきだ。
6.まさかモンスター上司…?
上司が苦手で仕事向いてないと感じた
小さい規模の会社だったこともあり、社長との距離が近かった。それは非常に良いことだと思っていたのだが、その社長がとんでもない酒豪だった。毎日飲みに連れて行かされることが苦痛で仕方なかった。「とにかく飲め!」と煽られ、決して断れる雰囲気ではなく、「このままでは体を壊す」と危機感を感じた。自分に体育会系の仕事は向いていないと判断した。(金融業・31歳男性)
もしかすると落ち着いた雰囲気の部署もあるかもしれない。その会社で働き続けたいのであれば、異動を希望してみるのもひとつの方法だろう。
7.給料入ればそれでよし!
向上心が無くなり仕事向いてないと感じた
稼ぐというのも働くうえでのモチベーションのひとつ。ただし成長意欲がなければ周囲の成長に付いていけず、給与やボーナスが減る可能性もあるので注意が必要。
8.優しくされると逆につらい…!
同僚の足を引っ張り仕事向いてないと感じた
入社時から親切に私を指導してくださった上司のAさん。そんなAさんからの「はぁ~。もういいよ。やっておくから」の一言で心が折れました。(事務・22歳女性)
自分のミスで納品が遅れ、厳密なスケジュール管理が必要な仕事は向いていないと感じました。(営業・28歳女性)
失敗したことで向いてないと判断するのは、単なるやさぐれの可能性も高い。「自分なんてどうせ」という気持ちを持たず、失敗を挽回するために努力してみてはいかがだろうか。
今の仕事に向いてないと判断する基準
「今の仕事に向いてない」とふと感じたとき、確信が持てないまま、モヤモヤした気持ちを抱えて仕事を続ける人は多いだろう。このような時に、本当に自分が今の仕事に向いていないかどうか判断する方法をいくつか紹介したい。
向いているのかそうでないのか、よく分からないまま仕事をしても、モチベーションは下がっていくばかり。まずはモヤモヤの原因を解決すべきなのだ。
1.評価されている人と自分を比較してみる
会社から評価されている人を見て、自分の将来を思い描けるか、あるいはそうなりたいと思えるか考えてみよう。とくに「そうなりたいと思えない」という場合は、「向いてない」という判断でも良いだろう。ただし努力する意欲がある場合は、向いていないと断定するには時期尚早といえる。
2.現職での今後のビジョンを描いてみる
会社や上司の方向性に共感できるか否かは重要な問題だ。いくら現在の仕事にやりがいを感じていても、会社や上司がどこを目指しているかによって、仕事内容はいくらでも変化していく。この場合は、「その仕事に向いていない」ということに加え、「その会社に向いていない」ともいえる。
3.自社商品やサービスの利点を挙げてみる
自社で売っているもの、提供しているサービスに自信が持てるかどうか考えてみよう。「自分だったら買わない」、「まったく興味が持てない」ということなら、遅かれ早かれ自分の仕事に疑問を持つ日がやってくる可能性は高い。
仕事に向いていないと感じたら
1.上司に相談してみる
真剣であれば「この仕事向いてないような気がして」とストレートに相談してみるのもあり。ただし間違ってもヘラヘラしながら言って良いセリフではないことだけ心得ておいて欲しい。上司からすれば、部下が「向いてない」と感じながらモチベーション低く仕事をしている状況は避けたいもの。もしかすると、向いていないと感じる理由や成果、目標などを客観的に判断して適当なアドバイスをくれるかもしれない。
2.期間を決めて頑張ってみる
必ずしも向いてないから成果が出ないというわけではない。努力の方向や考え方を少し変えるだけで、大きく成長する可能性も十分にあるのだ。「1年間は必死で頑張る」というような決意をして仕事に挑んでみると、思いもよらない状況の変化があるかもしれない。
3.転職する
今の仕事は向いてないという結論になれば、そのまま続けていても良い結果はでないはず。転職するのもひとつの方法だ。ただし「今の仕事は向いていない」という理由だけで転職活動をしても成功はしない。
◆何を求めて転職するのか
◆どのような業界に転職したいのか
◆どのような企業に転職したいのか
◆転職先ではどのような仕事がしたいのか
◆転職先企業に求めるのはなにか
などしっかりと自己分析してから転職活動を開始すべき。
瓦版アンケート
以前のアンケート結果はこちら
仕事相談室のその他の記事はこちら
「仕事のミスで落ち込んだときに立ち直る方法とは?」
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「仕事のモチベーションを上げるための5つの方法」
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「仕事に行きたくない7つの原因と解決法とは」
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