働き方

プロジェクトと人材を直接つなぐWEBプラットフォームが誕生

投稿日:2013年11月28日 / by

(株)エル・ティー・エス  『アサインナビ』

asighnnavi3クラウドソーシングとどこが違いどこが優れるのか

 

案件と人材をマッチングするクラウドソーシングが急速に拡大する中、プロジェクトと人材を直接つなぐWEBプラットフォームが誕生した。(株)エル・ティー・エス(東京都新宿区)というコンサルティング会社がこのほどオープンした「アサインナビ」だ。まずは、コンサルティング/IT業界に特化してスタートする同サービス。クラウドソーシングとは何が違い、どこか革新的なのか。担当者に直撃した。


プロジェクトと人材を直接つなぐWEBプラットフォーム

「アサインナビ」は、プロジェクトで活躍するコンサルタント/ITエンジニアを探す企業と、案件を探している企業やコンサルタント/ITエンジニアを結びつけるサイト。こういうと、クラウドソーシングとの大きな違いは見いだせない。しかし、実際のマッチングフローをみてみると、違いが明確になる。

サイト上には企業からの案件と登録者が公開される。例えば企業があるプロジェクトで特定のスキルを持った人材がほしい場合、検索によって最適の人材を探し出す。登録者が仕事を探す場合は、基本その逆パターンとなる。

面接というリアルが分岐点

WEB上で気に入った案件(人材)があれば、次の段階へ進むことになるが、そこでは面談が必須となる。ITエンジニアの場合、基本、企業へ常駐しての作業となることから、しっかりと人格も見極める必要性があるとの判断だ。クラウドソーシングでは、WEB上だけで完結するが、リアルでの接点を持つ点で、同サービスはクラウドソーシングとは大きく異なる。

特徴的な選考ステータス管理

企業側が、人材の選考ステータス管理ができることも特徴的だ。人材探しの段階において、現在、当該の人材が、「書類選考中」なのか、「面談待ち」なのか、「お断り済み」なのか、など、管理ページで簡単に確認できる。こうした人材探しにおいては、依頼側と現場との間に混乱が生じるケースも多く、一元管理できることは、作業効率化に大きく貢献する。それだけでなく、正社員でなくともある程度計算のできる戦力として、外部人材をコントロールできるメリットもある。

「私どもはコンサルティングを行う中で自社のプロジェクトに必要な外部人材調達も行っています。元請企業は、必要なスキルを持った社内のメンバーが常に空いているとは限らず、代わりのメンバーを社外で探すことも簡単ではありません。一方、プロジェクトに参加する側であるコンサルタント/ITエンジニアの数は年々増えていますが、必要なタイミングで自分の活躍できるプロジェクトになかなか出会えません。この非効率さを解消するため、案件とコンサルタント/ITエンジニアを“直接”結びつける仕組みとして構築したのがアサインナビです」と同社青木満氏は説明する。

人材調達現場熟知するからこそ生まれた仕組み

アサインナビでのフローポイントとなるのは“直接”という点だ。企業側にとっては、欲しい人材に直接アプローチでき、より最適な要員確保を実現できる。人材側にとっては、エージェントを挟まないことで取り分が多くなることが何よりのメリットとなる。

同社は、コンサルティング会社であり、業界の人材調達現場における課題を熟知する。だからこそあえて、案件と人材のダイレクトな接点にこだわる。「人材調達においては元請が協力会社に要員を調達するケースもある。それはいいとしても結果、本当に優秀な人材を取りこぼしている可能性もある。そうした業界の構造を最適化し、能力があるのに機会に恵まれない人材を救いたい」と青木氏は、同サービス発足の真の狙いを力説する。

これからの働き方のあり方として、企業のスリム化が予測される。つまり、企業はあくまでもコアメンバーのみにスリム化し、後は外部の個人、あるいはチーム単位のパートナーをプロジェクトごとに招集する、というスタイルだ。同サービスは、まさにそうした次世代のワークスタイルにマッチしたモデルといえる。

コンサルタント/ITエンジニアに特化してスタート

青木満氏

労働力の構造を変えるという青木氏

まずは同社が精通するコンサルタント/ITエンジニアに特化してスタートする同サービス。2014年半ば頃まではβ版として企業側、人材側とも無料で利用できる。その間に「特に人材側にこれに一本化しようと思ってもらえるくらいに使い倒してもらって、そのメリットを感じてもらえるよう、機能性を高め、案件も人材も増やしていきたい」と青木氏は野望を語る。

安倍政権が限定正社員を推進する動きもあり、日本もジョブ型へとシフトする機運がある。クラウドソーシングが、フリーランスの新しい働き方をサポートするサービスとすれば、同サービスは、ひずみが出始めている日本の労働地盤を最適化する、WEB上の労力最適化プラットフォーム。似て非なる2つが、インフラとして相乗効果を生み出せば、今後、時代の過渡期に生じた労働力のゆがみを修復する大きなエネルギーを生み出すことになるかもしれない…。


assign-navi5〈アサインナビ〉
「全てのプロジェクトのアサインがもっと上手くいってもらいたい」という願いを込めて命名。会員種別は、プロジェクトオーナー会員(外部要員を探す法人)とプロフェッショナル会員(案件を探す法人および個人)の2種類。プロジェクトオーナー会員は、案件の掲載や人材のスカウトが可能で無料。プロフェッショナル会員は、経歴書の掲載や案件への応募が可能で、試用期間中は無料。


asighnnavi4【株式会社エル・ティー・エス】
本社所在地 : 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-8-6 KDX新宿286ビル3階
代表者   : 代表取締役社長 樺島 弘明
設立    : 2002年3月
資本金   : 1億円
事業内容  : 企業変革の推進 及び 定着の支援
(CRM改革支援、業務改革支援、ITプロジェクト支援、業務・システム展開支援、業務プロセス最適化支援、システム運用改善、ERP導入支援、eラーニング、人財開発、グローバルサポート)

ホームページ: http://www.lt-s.jp/

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