働き方

外国人ワーカーといい関係を構築する3つのポイント

投稿日:2014年9月25日 / by

バイリンガルスペシャリスト*人材紹介会社のロバート・ウォルターズ・ジャパン(株) (本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:デイビッド・スワン)は、外国人上司や外国人部下とのコミュニケーションについて、バイリンガルスペシャリスト645人を対象に意識調査を実施。その結果を公開した。

「バイリンガルスペシャリスト」は、日系・外資系企業問わず、2カ国語以上の語学をあやつり、専門性の高い職種で働くビジネスパーソン、と同社では定義する。企業のグローバル化が加速しているだけに、まさにグローバル人材のコミュニケーション意識は気になるところだ。

外国人上司または部下と働いた経験があるバイリンガルスペシャリストは88%にも上った。内訳は、「上司のみある」43%、「部下のみある」3%、「両方ある」42%、「どちらもない」12%だった。また、日系企業に勤務している人では、66%が外国人上司・部下と働いた経験があると回答した。

では、外国人と働く上での困りごとはどんなことなのか。外国人上司に対する困りごとで一番多かったのは、「文化の違い」(193票)。一方で、外国人部下に対する困りごとで一番多かったのは、「仕事に対する価値観の違い」(138票)だった。具体的には 「成果と評価へのこだわりが強い」(外資系 40代)、 「仕事よりプライベートを優先させる働き方」(外資系 40代)といった声があがった。

ロバート・ウォルターズ・ジャパン(株)調べ 

そうしたことへの対処法については、「コミュニケーションを増やした」(対上司223票、対部下126票)がトップだった。続いて、「指示・相談の仕方を工夫した」(対上司166票、対部下115票)、「コミュニケーションのとり方を変えた」(対上司131票、対部下86票)がランクインし、困りごとに多かった「言語」や「文化」を学ぶことよりもコミュニケーションの工夫を重視した人が多かった。

同社で外国人上司・部下と長年コミュニケーションを取るコンサルタントの吉村午良氏は、外国人ワーカーとのうまい付き合い方として、次の3つのポイントを提唱する。

 1.あきらめないで自分の意見は伝わるまで伝える努力をする

 2.職場以外で相手を知る機会・場を作る

 3.小分けにした「報連相」を心がける

日本人同士でも通用することだが、特に文化の違う異国の人とのコミュニケーションには、さらに一歩踏み込んだ付き合い方がやはり重要になる。郷に入っては郷に従え。グローバル時代における処世術は、自分をあまり押し出さず、柔軟に相手の懐に入り込めるスキルが、小手先のビジネススキルよりも強い武器になるといえそうだ。

 

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