働き方

介護離職の半数が支援策利用せず

投稿日:2013年6月3日 / by

おっちょこちょい伝衛門 家族の介護のために仕事を辞めた人の半数近くが介護休業制などの支援策を利用していなかったそうです。厚労省の調査で分かった、とNHKが報じてました。

お毒 形だけの制度、ってことなのかしらね。確かに家族の介護があれば休んだり、時短勤務、在宅勤務を認めている会社は結構あるけど、現実に介護をするとなると、やっぱり業務に集中しづらかったり、周りの負担などを考えて休みを取りづらい状況があるんでしょうね。産休でさえまだ、取るまではいいけど、その後、順調に復帰するとなると簡単じゃないみたいだからね。

伝衛門 調査は介護のために仕事を辞めた人1000人を含む40代、50代の労働者約3,000人を対象に行ったそうですが、そのうち47.6%が両立支援制度を利用していなかったそうです。

お毒 両立支援って部分でいうと、確かにきつい気はするはね。だって、介護するくらいの年齢だと調査した40、50代が中心になるだろうけど、その場合、会社のポジションも微妙だし、体力的にも落ちていく頃だし、キチンと両立、となると現実的にはかなり厳しいものね。もちろん辞めたくはないけど、どっちかを選択しなきゃいけないとなれば、介護になっちゃうのも致し方ないかも…。

猫田先生 でもそれじゃ、これからの日本はホントにヤバいことになる。20年後には3人に1人が高齢者になるわけで、両立してもらわないと、労働力が不足してしまう。もちろん現実には難しいのはよく分かる。制度自体が不十分というわけじゃないが、介護という重さを考えるとどうしても現実的には機能しづらいんだな。だから、プロである業者に任せるという選択肢を会社や国がバックアップして促進するのも一つの解決策になりうる。業者リストを用意したり補助金を出したりな。世話になった親の介護はある意味義務かもしれないが、それで人生を棒に振ることになるのもおかしいし、親だってそれは望んでないだろうからな。

毒舌家

お毒 業者に頼んだり、ホームに入れるのは悪くはないわね。でも、費用的には厳しいんじゃないの。補助金が仮に出るとしても、いまのご時世じゃ、自分の家族の生活費を維持するのが精いっぱいってところも多いでしょ。ホントに困った問題ね。

物知り

猫田先生 とはいえ、両立している人もいるんだな。やはり半数余りが休暇や休業などの制度を利用していないそうだが、それでも時短勤務や早退制度を利用している人は、辞めた人に比べれば高かったそうだ。どんな風に両立しているのかを、積極的に公開してもらって、なんとか両立できる土壌になるようにいろいろと取り組んでもらわないとな。

伝衛門 1か月の夏休みが取れる会社があるんすけど、自分のための休暇だし、なにより期間を決められるから可能なんすよね。介護の場合、無期限、ですからね…。

お毒 介護と仕事の両立をできる土壌をつくるより、高齢者が要介護にならないよう、健康長寿を目指す方が、日本にとっては得策の様な気がしてきたわ。実際、そうした取り組みは結構盛んに行われてるものね。アタシの場合なんて身寄りがないから孤独死しないよう、しっかりと体をケアして、老人仲間とのネットワークを強化しておかないと。おむつを履くくらいなら、ノーパンの方がよっぽどマシよっ。

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