働き方

世界のクラウドソーシング活用実態

投稿日:2013年8月22日 / by

実態調査第三弾国内最大級のデザイン特化型のクラウドソーシングサイト「designclue (デザインクルー)」を運営するPurpleCow㈱(本社:東京都港区、代表取締役:柴田 憲佑)は、「グローバルクラウドソーシング白書2013」と題し、同サイトを利用して働くデザイナーの実態を調査。このほど、そのアンケート結果とインタビューを公開した。

活躍するデザイナーの年齢は、30代が54.8%、平均年齢は36.8歳。デザインの経験年数は10年以上が31.1%、4、5年のキャリアも34.8%で全体の65%以上が4年以上の十分なキャリアを持つデザイナーだった。

職業については、フリーランスのデザイナーが55.6%、デザイナー職の会社員が副業として行うケースが20%、主婦デザイナー、学生がともに5.9%だった。

利用するソフトウェアについては、CorelDRAWが46.7%、Adobe Illustrator CS6が31.9%と続き、最新のソフトを使うデザイナーが多いことが分かった。

同社では調査とあわせ、活用者のインタビューも実施。30代のマレーシア人デザイナーは、普段はシステム会社に勤務し、チラシや新聞広告、ポスターなどを作成。同サイトは、最先端の場として、勉強の意味も含め活用しているそうだ。

フィリピンのフリーデザイナーは、日本のデザイン会社と契約。本職ではSkypeやメールでやり取りし、仕事を行っている。勤務は週3日で、残りの日に同サービスでの仕事を行うほか、家族との時間を過ごしているという。日本人の丁寧な対応が気に入っているそうだ。

もう一人もフィリピン人で、氏は美術大学の教授だ。姉が日本の大学で英語教師をしているため、昔から日本に興味があったという。これまでに13回採用され、約28万円の報酬を得ている。

同社では総括として「一般的に素人や駆け出しといったアマチュア層がメインでないことが分かる。デザイン経験豊富なデザイナーにとって、クラウドソーシングは経験を活かし、新しい仕事を得ることができる環境といえる。一方で、経験の浅いデザイナーにとっては、勉強や経験を積む場所として活用されているようだ。また、フリーランスのデザイナーにとって、先進国からのデザインの仕事はかなり高い給与が得られ、それを可能にしたのが、クラウドソーシングといえる」と解説した。

東アジアで実際に活躍するデザイナーの声からは、モチベーションの高さや生活への影響力が分かり、先進国との差が急速に縮まっていきそうな印象を受ける。クラウドソーシングがもたらす本当のパワーが今後、じわじわと先進国・日本にも波及してきそうである。

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