働き方

グローバル化が不安です【瓦版 働き方相談室】

投稿日:2014年2月5日 / by

earth4x3Q:グローバル化がなんだか不安です

「グローバル化が盛んに叫ばれていて、困惑と不安が入り混じっています。気にした方がいいのか、語学からもう一度見直した方がいいのか、気にする必要はないのか…」

◇ポイント
・現実を知る
・動きを体感する
・とにかく動いてみる


A:もはやグローバル化を視野に入れる段階でなく、取り組まなければ落ちこぼれる段階。

アンケートからみるグローバル化の実態

▽英語プラスαの言語を習得する

・日本でも小5から英語教育がスタートするなど、英語マスターはもはや常識。それだけでは武器にならない。そこで、プラスアルファもう一つの言語を取得しておくことがグローバル人材として強みになる。新興国で使用人口が多いのが狙い目だが、さらに加えるなら、その国の習慣や文化も勉強しておくとより実践的になる。

海外ノマドで英語の次に大事な言語

▽日本で就活し、海外で働く

・グローバル化は、どちらかといえば、海外新興国による安価な労働力の流入等による価格競争力の激化をいう場合が多い。それが主要な側面には違いないが、逆に日本人が海外へ進出することもまたグローバル化のもう一つの側面であることは間違いない。その先が先進国なら、日本以上の活躍も期待できるし、新興国であっても日本では得られないやりがいにあふれた仕事に巡り合える確率は非常に高いといえるだろう。

ベトナムでの就職を支援するサイトがオープン

▽海外に居住し、日本から仕事を調達する

・海外で働く場合、当然、収入は現地相場。日本円に換算すれば非常に安いが、現地の物価も安いので、暮しには困らない。だが、現地に居住し、日本で仕事を得れば、内外価格差によって、それなりに優雅な生活ができる可能性もある。収入は日本相場で、生活は現地。地域によっては10倍近い価格差があったりするので、かなりおいしい。もっとも、遠く離れた人に仕事を頼むワケで、相当の技量がなければ、仕事はなかなか見つからないのが現実といえるだろう。

ランサーズが海外展開本格稼働

geechs4▽企業の人材育成を利用する

・基本やる気さえあれば、プログラミング英語を半年間の海外缶詰で教育する企業がある。フリーランスネットワーク事業などを行うギークスだ。フィリピン・セブ島で半年間合宿し、英語とプログラミングを徹底教育。その後、社員として実践で鍛え上げる。歓迎ではないというものの、数年で独立も黙認する。

社員教育の概念覆す会社

▽海外にパイプのある施設を利用する

・スタートアップ支援で定評のあるコワーキングスペース「サムライスタートアップアイランド」は、起業家を様々な側面からサポートする。もしも、サービスを世界基準で考えているなら、同所はうってつけのスペースといえるだろう。海外の投資家やスタートアップと太いパイプがあり、生まれかけの卵を一気に世界標準へノシ上げたり、イノベーションを加速させる可能性を多分にはらんでいる。

起業家の聖地目指す共働スペース

▽世界を肌で感じてみる

・グローバル化を実感するには“世界を肌で感じる”のが一番。といっても、いきなり海外に飛び出せというわけじゃない。ネットを使えば、家にいても世界を体感できる。最も分かりやすいのが、海外ワーカーの仕事ぶりや相場が分かるグローバル展開をしているクラウドソーシングの活用だ。実際に使ってみて、世界の実力と価格相場を体感すれば、背筋がしゃきっとするか、ゾクッとするか…。とにかく、分からないという人は“体感”してみることだ。

デザインクルー

【まとめ】

グローバル化で不安と感じている人は、現実をきちんとみれている証拠である。落ち込むことはない。多くの人は、何となくは分かっていても他人事として捉え、何のアクションも起こそうとはしない。そうした人に比べれば、不安に感じているということは、半歩先をいっているといっていいだろう。だが、そのまま足をすくめ、何もしなければ、グローバル化の波に飲み込まれてしまう。もっとも、グローバル化の波に乗ることだけが、正しい働き方ではない。国内にとどまることも立派な選択のひとつである。ただし、いずれの場合でも、選んだ職場、エリアでしっかりとやりたいことを見定め、自らが主体となって仕事に取り組めなければ、どこで働こうが、その行く末は、厳しいものになることだけは分かっておいた方がいい。

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