働き方

「男性の育児休暇取得の実態に迫る」(7)

投稿日:2014年5月22日 / by

【育児休暇 実録レポート②【保存版】男の育児休暇 標準タイムライン 他】

前回、育児休暇取得決意~取得開始までをレポートしましたが、今回は休暇取得中の実態について、お伝えしたいと思います。

■【保存版】男の育児休暇 標準タイムライン(約11ヶ月の息子を持つ父親 30歳/平日)

当時(5年前)の私が綴ったメモを転記します。


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だいぶ1日の過ごし方が定型化してきたので、「標準タイムライン」を作成してみた。

7:00 息子起床。離乳食(朝食)を作る
7:15 離乳食(朝食)を食べさせる
8:00 自分の食事をとりはじめる
8:15 仕事へ行く妻を見送る 「いってらっしゃい、あなた」
8:20 息子用のお風呂を沸かす・洗濯機をまわしはじめる
8:30 はなまるマーケット、オープン!
8:40 息子を風呂に入れる
9:00 風呂から出て、着替えさせる
9:10 洗濯物を干す
9:30 朝食の食器を洗う
9:45 リビングの床掃除をする
10:00 息子の昼寝をサポート

~息子の昼寝中はフリータイム!~

12:00 息子、昼寝から目覚める。離乳食(昼食)を作る
12:15 息子に離乳食(昼食)を食べさせる
13:00 自分の食事をとりはじめる。

(わざわざ作るのは面倒なのでふりかけ、缶詰等がメイン。ごきげんようでいくのか、おもいッきりイイ!!テレビでいくのかはごきげんようのゲスト次第)

13:30 昼食の後片付け
14:00 お出かけタイム(散歩、児童館、ふれあい広場、買い物など)
16:30 洗濯物を取り込む
16:45 夕食準備(息子の離乳食含む)
17:30 夕食完成、息子に食べさせる
18:00 妻帰宅。「おかえりなさい、あなた」
18:30 夕食
19:00 フリータイム
20:00 息子を寝かしつける。風呂をわかす
21:00 風呂に入る
22:00 仕事(メール確認等)
0:00 就寝

■突発TASK
・息子のうんち対応(都度お風呂に入れてしまうと楽)
・息子の後追い対応(愛情を凝縮して注ぐと数分間持つ)
・息子の夜泣き対応(全く役に立たないことも多し)


育児とは 家事のことかと 気づきけり。

パパの子育てを検証うっかり感想を川柳風に詠んでしまったが、育児休暇も、うっかりしていると、本当に炊事洗濯掃除等、家事ばかりになってしまう。肝心な子供との接点もすごく事務的になりがちだ。特に仕事のクセで、「MUSTなことを前倒しに処理しよう」とするとそうなってしまう。意識的に子供と無目的に向き合う、触れ合う時間を取ることが大切だと感じている。

時間管理やTODOの達成を意識しすぎてもいけない。子供と過ごしていると、どうしても突発的な出来事は起きる。時間は遅れがちになるし、離乳食はせっかく作っても食べてくれないこともある。それがストレスになる。肩の力を抜き、目的意識を持ちすぎない。時間は遅れて当然だというくらいで構える。それさえできれば、息子とのお昼寝タイムや太陽が燦々と降り注ぐ公園での散策など、毎日が日曜日的な楽しい日常だ。あとは、水仕事が多いので手荒れに注意。以上。

■育児休暇の振返りメモ(2009/04/01 に記載)

1月より育児休業を取得してもうすぐ丸3ヶ月が過ぎようとしています。4月2週目で職場復帰し、私の育児休業も終了します。(保育園には慣らし保育、という概念があり、最初の10日間くらいはフルタイムで預けられないのです。こんなこと、初めてなので知らずに、最初は4/1から復帰するイメージでした。要注意ですね。)

今回は、この3ヶ月間の仕事へのかかわり方についてまとめてみます。

まず、前提として、私は営業職なのですが、主要な顧客と、育児休業開始時点で動いていた案件についてはすべて引継ぎ担当についてもらい、同行するなどして引き継ぎました。無事引継ぎが完了し、これで育児休業中はノータッチで済ませたかというと、そうではありませんでした。私のほうも、自宅に会社のPCを持ち帰りメールが受信できる環境でしたので、完全ノータッチにする必要性を感じませんでした。

そこで、社用のメールアドレスは生かし、1日1回程度はメール受信+対応する旨、社内にも共有しておいたのです。そのような状況の中、仕事にかかわったのは概ね以下のようなパターンです。

(1)電話対応 【日中、週1-2件、15分程度】

・引き継ぎ案件に対する引継ぎ担当からの問い合わせがメイン。

(2)メール対応【平日23時~0時頃、30分~1時間程度】

・過去接点のある顧客からの問い合わせ
・引き継ぎ案件に対する引継ぎ担当からの問い合わせ
・部門会議議事録などのチェック
・復帰後の動きに関するアレンジ

家族が寝静まった後、お風呂も済ませた上で、PCを立ち上げてメールをチェックしています。これらの対応について、当初はストレスでした。なぜ休暇中に仕事をしなければならないのか。。。

しかし、だんだんと育児にも慣れてくると、職場の状況が垣間見れることが逆に楽しくなってきました。長期間の育児休業を取得した方のためには、職場復帰プログラムなどが用意されるケースもあると聞きます。

僕の場合、期間が短いこともありますが、このくらいのペースで仕事をずるずると残していることが、かえって復帰しやすい状況になっているのかもしれないと感じています。

※今回ご紹介した内容を詳細にまとめたブログを公開しています。ご参考になれば幸いです。
http://ameblo.jp/hrm-team-japan/entry-11356301782.html
[バックナンバー]
第一回:機能不全の日本の育メン事情
第二回:日本の男性育休取得が進まない5つの理由その1
第三回:日本の男性育休取得が進まない5つの理由その2
第四回:日本の男性育休取得が進まない5つの理由その3
第五回:日本の男性育休取得が進まない5つの理由その4
第六回:育児休暇 実録レポート①「育児休暇取得決意~取得開始まで」

◇男性の育児休暇に関する記事一覧


オンユアマーク井上氏【プロフィール】
井上幸一郎 有限会社オンユアマーク 取締役社長
2000年立教大学経済学部卒。
eラーニングベンダーにて、米国の学習管理システムのローカライズ、販売等に従事。米国民間資格の普及推進にも努める。
また、大原学園の資格対策eラーニング講座の法人販売やeラーニング管理システムの法人販売にも従事。
2005年、人事コンサルティング企業に転職し、企業研修・人事制度コンサルティングなどの営業・講師・コンサルタントなどを歴任。
2007年、3か月の育児休暇を取得。
2010年11月、「日本の人事にイノベーションを」をコンセプトに独立。
・日本ワークライフバランス研究会会員
ホームページ:http://onyourmark.r-cms.biz/

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