働き方

全く新しい研修「大人のインターンシップ」とは

投稿日:2014年9月30日 / by

diagnosis-jisedai-thumb社会人インターンが日本の雇用を救う。サービス産業生産性協議会(SPRING)が、“大人の武者修行”をスタートする。文字通り、他社の職場へ乗り込んで一定期間研修。身につけたノウハウを自社へ持ち帰り、革新の起爆剤とするのが狙い。

「優良企業の取り組みは、これまでも多数紹介されているが、書籍などで得られる情報やセミナーでは断片的でその本質や真髄を理解するのは難しい。そこで、次代を担う人材を派遣し、その極意を学び取る場としてこの企画を発案した」と同協議会は開催の経緯を説明する。

対象となるのは、サービス産業に従事する者、もしくは中小企業に勤務する人。特に、将来、経営を担うことが期待される次期経営者、次世代経営者を推奨する。受け入れ企業は、「ハイ・サービス日本300選」に選出された革新的な企業で、学ぶべき部分はいくらでもある。

日本はこれまで、ライバルを蹴落とす勢いで、成長を続けてきたが、昨今はマイナス成長が続いている。成熟市場の中で、勢いのある企業もノウハウを隠すことなく、オープン化。全体の成長を促す方向へシフトしており、産業全体の多くを占めるサービス産業で、こうした取り組みを行うことで、より人が働きやすい企業を増やし、新たな雇用創出へもつなげることを視野に入れる。

現在、サービス産業の上位に君臨する企業も他社を参考に浮上した、と口を揃えており、“大人の武者修行”がもたらす効果は計り知れない。奇しくもスタートアップにおいて、リクルートキャリアが「サンカク」というサービスをこのほどスタート。仕事を辞めずに成長企業の経営に参画できるというサービスで、企業間の横のつながりが、着実に強くなりつつある。

グローバル化の流れの中でその存在がかすみつつある日本だが、潜在力はいまだ高い。それを引き出すには、これまでは各社が独自に成長することのみに注力していたが、各社が力を合わせ、産業のベースの部分を強化する流れが必要であり、国の政策ともリンクしながら、そうした方向へとジワジワとシフトが進んでいるようだ。

 

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