働き方

Vol.3 新しい働き方による実際の成果

投稿日:2014年6月16日 / by

社内アンケートでは満足度8割

ネットワンシステムズ提供

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業務フローや人事制度でなく、「働き方」を変革するという取り組み。大きな反発も起こりかねない事案だが、実際の効果はどうだったのか。ネットワンシステムズの事例から検証する。

同社は、制度導入直後にアンケートを実施している。まず私生活の満足度は80%を達成。仕事に対する満足度も70%が「良くなった」と回答している。具体的には「家事・育児への参加」や「通勤負担の軽減」が挙がっている。

生産性の向上については、「良くなった」が54%と半数を超えたが、「悪くなった」も13%いた。アウトプットに要する時間については、「良くなった」が34%に対し、「影響なし」が58%、「悪くなった」も8%いた。導入直後ということを踏まえれば、新しいICT環境への不慣れによる弊害がこの時点では見られたようだ。

その他、時間外労働の削減については、2%削減された。数字だけ見れば少ないが、前年比で売り上げが20%増加しており、それを踏まえれば評価できる数字といえるだろう。勤続意欲についても「定年までネットワンで勤めたい」が3年で5%アップするという効果もみられている。

2年後の再調査ではさらに効果アップ

ネットワンシステムズ提供

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同社では導入から2年半が経過した2013年10月に再度アンケートを実施。最も悪かったアウトプットの質については、満足18%、やや満足39%で、「不満」は「やや不満」とあわせても5%に減少した。コミュニケーションの実現度についても、「実現できている」17%、「やや実現できている」42%で半数以上が納得する結果となっている。コミュニケーションの減少も懸念されるリモートワークメインへシフトしたことを考えれば、高い数字といえるだろう。

ワークライフバランスについては、「実現できている」10%、「まぁ実現できている」が38%でほぼ半数に達した。過重労働も削減され、その間、売り上げが上昇していることを考えれば、数字以上の効果があったといえる。

同社の結果からみえるのは、新しい働き方の浸透には、ICT環境への適応が大きいことが分かる。つまり、使いこなせれば飛躍的に生産性が向上する一方で、もたつくとそれがストレスとなるということだ。時代の趨勢で、ICT環境の整備は急速に進んでいる。そうした意味では、新しい働き方へは時間とともに自然に順応していきそうだ。(Powered by ネットワンシステムズ)

過去の連載はこちら

働き方変革が導く企業の進化 Vol.1 新しい働き方が注目される背景
http://w-kawara.jp/location/wokstyle-rev/
働き方が導く企業の進化 Vol.2 新しい働き方の導入フロー
http://w-kawara.jp/location/netone2/


〈ネットワンシステムズ〉
ネットワンシステムズ株式会社は、顧客の情報インフラを最適化することで戦略的な情報活用を促進し、導入企業の先の顧客への貢献も見据え、支援する。そのために、常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、実際に自社内で実践することで利活用のノウハウを蓄積する。http://www.netone.co.jp/

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