職業

眠れない人に特化した求人を開始したもっともな理由

投稿日:2014年7月3日 / by 瓦版編集部

夜間覚醒型残業悩みが職につながるーー。頭の専門店「悟空のきもち」(本店 京都市、金田淳美社長)を運営する(株)ゴールデンフィールドがユニークな求人を開始した。なんとその対象は、「不眠症」の人だ。

来たれ不眠症。同社が2014年7月1日からスタートした求人は、一瞬目を疑う内容だ。求人といえば、初心者OKが寛容な方だが、たいていはある程度の経験やスキルを問われる。そうした中で一般的にはマイナス要因となる部分を求めるのは異例といえる。

「実は、社内ヒアリングで、過去に不眠症を抱えていたスタッフが多く、詳しく調べると離職率が過去3年で約12%と社内はもちろん、2013年厚生労働省発表の3年以内の離職率 全サービス業平均の45%と比較しても極めて低いことが分かりました。この状況をさらに心理分析士に解析してもらった結果、不眠を持つ人は、眠れなくなるほど、細やかな問題点に気付く人、性格的な特徴として「責任感が強い」「人の気持ちを大切にする」「負けず嫌い」「時間に正確」などの特長があることが分かったのです。これは弊社が求める理想の人材でもあり、今回の募集に至りました」と同社では“不眠症採用”の経緯を説明する。

不眠症採用は、同社だけなく、採用された側にもメリットがある。というのも同社のサービスは、8分以内に眠りを導く「頭の揉みほぐし」。不眠に悩む来店者も多く、不眠症の人特有の細かな気配りはもちろん、技術の習得によって、自身の不眠の解消にもつながる可能性があるからだ。

企業は、採用においてより優秀な人材を求める。学歴やスキルは高ければ高いほどいい。当然、職を探す側も、自身の強みをアピールしようとする。そこには、マイナスに目を向ける余地などない。だが、もしも企業が、マイナスの中にある“武器”を発掘することができれば、思わぬ形でよりよい人材に巡り合える可能性がでてくる。なにより、企業はその過程で自社の強みをより深堀することになり、自社の魅力を再発見できるかもしれない。

人の悩みに焦点をあて、戦力として求人する同社の採用戦略。優秀な人材の確保が困難になる中で、新しい形の雇用創出にも貢献しそうな、ユニークかつ斬新な取り組みといえそうだ。なお、不眠症の診断書は不要で自己申告でOKとのこと。

URL:http://www.goku-nokimochi.com/

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