働き方

急増するご褒美男子の働き方メカニズム

投稿日:2013年8月21日 / by
褒美はやる気を高め、年収も高める

ご褒美男子は自然にモチベーションアップができる働き方賢者

“ご褒美男子”が急増していることが分かった。「ダイドー働く大人力向上委員会」が実施した「ご褒美に関する意識調査」で判明した。調査は、20代~50代の働く男女1万人を対象に行った。

自分自身にご褒美としてなんらかの商品を買うことがある男性は46.7%。女性が56.5%だったことをみても高い数値といえる。年代別では20代で53.5%、30代で52.2%、40代44.2%、50代37.1%と若い世代ほど高いものの、中高年世代でもご褒美男子がしっかりと存在していることが分かる。

では褒美として何を買っているのか。トップ3は1位:「ケーキなどのスイーツ」(50.0%)、2位:「ビールや発泡酒などのお酒」(46.4%)、3位:「缶コーヒー」(41.5%)となった。レベルとしてはプチ褒美であり、いまの時世を反映したある意味微笑ましい結果だが、禁酒やダイエットなどからの“瞬間離脱”の意味合いもあるようだ。

調査では面白い比較も行っている。ご褒美男子と非ご褒美男子の年収のアップ比較だ。過去3年で合計100万円以上年収が増えたのは、ご褒美男子で19.3%、非ご褒美男子では7.5%。なんとご褒美男子が2.5倍も多く年収アップを達成している。自分のモチベーションアップ術を心得ることでご褒美男子は仕事によりアグレッシブに臨んでいるということなのだろう。

朝日大学マーケティング研究所所長で教授の中畑千弘氏は「自分へのご褒美は、仕事に限らず日常生活に至るまでモチベーションアップや気分転換などにプラスとなっているようです。ご褒美男子は、ビジネスマンにとって欠かせないスキルである目標管理、時間管理、集中力管理に自分へのご褒美を上手く活用しているといえるのかもしれません」と分析する。

先行き不透明な経済情勢の中、オフィスの空気も淀みがちだが、結局はそこで働く人個々の考え方次第で、つまらない仕事も楽しくもできる。ご褒美男子は、自分の目の前にニンジンをぶら下げることで、仕事をゲームのように楽しく主体的に取り組めるよう奮い立たせる立派な“働き方賢者”ともといえそうだ。

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