働き方

労働者の4人に1人が有期雇用の危険

投稿日:2013年3月5日 / by

おっちょこちょい伝衛門 総務省「労働力調査」の結果が3月1日に発表されやした。今回初めて有期雇用契約の数が公表されたんっすよ。

お毒 有期雇用労働者に関しては、雇止め問題など、企業が雇用調整のために都合よく活用してたからねぇ。しっかりと実態を把握して、待遇改善をしてもらわないとホントに経済が不安定になっちゃうわよ。正社員でさえ、いつ首切りに合うか、って状況なんだから。

伝衛門 調査ではその数は約1400万人。労働者の4人に1人の計算になります。日本は終身雇用の国と考えれば、随分と多い感じですね。

お毒 厚労省の推計では1200万人ってことだったから200万人も多かったのね。企業側からすれば、出来る限り人件費を抑えたい経済状況だから、致し方ない気はするけど、有期雇用は「ココロ」に良くないわよネェ。「永遠の愛」を誓うなんていうけど、有期の愛なんて有り得ないわっ。「5年は愛している」なんて、都合よすぎでしょっ。

猫田先生 有期雇用者が増える背景として忘れていはいけないは、日本は企業が首切りがしづらいシステムになっていることなんだな。一度雇うと、能力が低くてもなかなか首を切れない。だから希望退職、というソフトな首切り依頼をするわけだが、企業側からすれば、なんとしてもコスト削減しなければならないのに人をきれないのは、かなりのリスクなんだ。だから、そうした部分の規制緩和をなんて動きもあるほどなんだな。そう考えると、期限の決まった雇用契約である有期雇用は非常に都合がいいんだ。

毒舌家

お毒 ますます腹立つわね。だって、首切りしなきゃ会社が危ないって、誰の責任なの? 会社でしょ、経営者でしょ。それを人員削減するってのは、努力する方向が間違ってるんじゃないかしら。浮気されたら魅力がないってことでアタシが引くわよ。それは、そうならないように磨き続けてるから。それでもダメなら、オンナとして魅力がないってことだから仕方ないじゃない。

物知り

猫田先生 そうはいっても会社の場合は、数千人の生活を維持するために潰れるわけにはいかないってケースが多いんだよ。背に腹は代えられんってやつだな。それに希望退職の場合だと、やめてほしくない人間がとっととやめるリスクもあるんだから…。本当に日本経済のことを考えたら、有能な人間は残し、ダメな人間は切るという仕組みがあっても悪くはないかもしれねぇぞ。ただし、首切りを可能にするなら、しっかりと対象者のフォローをするしくみも同時にくっつけておかないと、恐ろしい世の中になっちまう。その点は慎重に進めなきゃいかんだろうな。

伝衛門 そんな会社で働くならオイラは、有期雇用の方がいいっす。

お毒 それはあながち的外れでないかもね。というのも総務省の調査をよくみると、正規雇用の労働時間は単純計算で1日1時間以上有期雇用より長いのよ。定年まで面倒見る分、こき使われてるのかしらね。ある調査でも正社員よりも派遣社員の方が幸せ度が高い、なんて結果が出てたわよ。結局、恋愛と同じで好きでもないのに金目当てで付き合うのと、とにかく大好きで付き合うのとどっちが充実してるかってことね。企業選びは恋人選びと同じ、ウフフッ。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について