働き方

部下の育成は難しい!?タイプ別部下との付き合い方

投稿日:2014年9月21日 / by

部下のタイプを見極めることが求められる

上司と部下の関係は、決して切り離すことができない。もしもこの上下関係を放棄したいなら、会社を辞めて独立するしかないだろう。ここでは、部下のタイプを分類して紹介する。上司から見て、扱いづらい、頼りになる、従順、反抗的など様々な部下がいる。仕事をする上で、チームで信頼関係を築くことは大切なこと。部下のタイプを把握し、円滑なコミュニケーションを取って欲しい。

  • 部下タイプ:「できる」×「やる」

    自らの能力を活かし、前向きに仕事をこなす部下が、このタイプ。どの上司にも求められる、部下の鏡だ。仕事に対して、「だるい」とか「休みたい」などというネガティブな感情を持っておらず、何事にも積極的に関わることができる。誰もがなろうと思ってなれるタイプではなく、能力と意思が良いバランスで成り立っている優等生なのだ。

    しかし、あえて上司から見た難点をあげるとすれば、このタイプの部下は仕事ができる分、扱いにくい部分もある。周囲の主張に矛盾を発見すると、空気を壊すほどの正論で意見を述べるのだ。いくら上司でも、間違いを許さず臆することなく指摘する。上司がこのような部下を指導するとき、論理的な思考を持って接する必要がある。適当なことを並べて、部下からの指摘をのらりくらりと交わしているようでは、そのうち立場が逆転するだろう。

    仕事ができて、かつやる気のある部下と仕事をする場合、能力を最大限活かせるように働きをサポートすると良い。期待の分だけ新たな仕事を与え、成長を促すことが必要だ。そして上司として、責任の部分を引き受けることで、より良い人間関係を築くことができる。

  • 部下タイプ:「できる」×「やらない」

    能力は高いが、やる気のない部下はこのタイプ。「やればできるのに」と上司は嘆くが、いかんせん何を言ってもやる気を出さないため、ロクに仕事を任せることができない。たまにやる気を出したときには、上司が驚くほどの結果を出すが、基本的には必要以上の仕事を避ける傾向にある。頭の回転が速いために口が上手く、周囲を屁理屈で説き伏せてしまうのだ。

    このタイプの部下を指導するには、上手にやる気を引き出す必要がある。無意味におだてれば必ず見抜かれるため、成果を上げた仕事に対し、正当な評価をすることが重要だ。そして、どのような状況ならやる気を出すのかを見極めることで、いつもその環境を用意できるようにしよう。能力はあるため、そこさえ上手くいけば、大きな戦力となるだろう。

  • 部下タイプ:「できない」×「やる」

    やる気を持って仕事に取り組むが、能力が追い付かない部下はこのタイプ。物事を吸収しようとする姿勢は人一倍強く、上司としては教えがいがある。しかし、大事な場面でミスをしてしまうことが多く、仕事をすべて任せるのは危険だ。

    この部下を指導するには、部下がいつミスをしてもサポートできるよう、体制を整えておかなければならない。そして、何か新しいことを教える際には、一度にたくさんのことを詰め込んではいけない。少しずつ噛み砕きながら物事を覚えていくタイプであるため、ゆっくりと育てていった方が良いだろう。

    重要なのは、やる気を損なわせないこと。以下の記事では、表彰制度を設けて社員のやる気を評価する企業を紹介している。社員の笑顔や頼られやすさなど、ユニークな評価基準をぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。

    頑張れば報われる正しい仕組みのつくり方

    能力の向上は時間が解決することも多いが、仕事への気持ちに関しては、他人が指導することは難しい。やる気に満ちた部下は、さまざまな部下がいる中でも上司にとってはありがたい存在なのだ。

  • 部下タイプ:「できない」×「やらない」

    能力もなければ、やる気も無い部下がこのタイプ。この部下は、どんな仕事ををやってもうまくいかず、努力をする気すらないため、優等生とは真反対にいることになる。言われたことを、言われた通りにできないため、指導方法に頭を悩ませる上司も多いはず。仕事ができないのに、不平不満は一人前に主張するため、会社や上司からすれば扱いづらいことこの上ない。

    部下のやる気が少しでもあれば、上司はその部分を伸ばそうとすることで、いずれは戦力として数えられるようになるかもしれない。しかし、その気力すらない場合は、上司という立場上飼い殺すか別部署に飛ばすか、最終的には辞めさせるしか打つ手はない。

    上司からすれば、何もやろうとしない人間を指導することは、骨が折れる作業だ。必要なのは、ただ説教を繰り返すのではなく、度々話し合いの場を設ける中で、しっかりとコミュニケーションを取ること。対話の中で不平や不満を見出すことができれば、そこを解消するような施策をとることができるだろう。

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