働き方

自分は遠回りしていると感じても落胆する必要はない理由

投稿日:2018年6月11日 / by

変人・安田の境目コラム

出来るだけ楽をして、大きな成果を挙げたい

近道は嫌いではありません。いや、むしろ大好きです。出来るだけ楽をして、大きな成果を挙げたいのです。でも残念ながら、私は近道のセンスが無いみたいです。近道のつもりが、とんだ遠回り。そんな事ばかりです。

中学生の時には、手作りの年表を作っていました。これで歴史の勉強は楽勝。本気でそう考えていたのです。縄文時代と弥生時代。その二つを年表にまとめるだけで、何ヶ月もかかりました。でも、そこからの出題はゼロ。

運動能力を高めるために、握力測定器を買った事もあります。コツコツとお小遣いを貯めて、1万円もする測定器を買いました。買った理由は、体力測定での数値が他の人よりも高かったから。これこそが、私の生きる道。本気でそう思ったわけです。

毎日握力を鍛え、毎日測定しました。その結果、私の握力は、クラスで一番、学年でも二番になったのです。しかし・・・当たり前ですが、スポーツは全く上手になりませんでした。握力は運動の本質では無かったわけです。

とんでもない回り道な人生をショートカットできた理由

これでもか、というくらいとことん要領の悪い子供。それが幼少時代の私でした。そしてそれは、大人になっても同じ。営業マンなのに営業が嫌いで、経営者なのにリーダーが苦手で、営業せずに売る方法、リーダーにならずに済む方法、そんな事ばかりを考えていました。

人生とは何かとか、正直者と嘘つきの境目とか、どうでもいい事に時間を費やし、儲かる仕事のオファーを断ってしまう。とんでもなく、回り道な人生。

それなのに、とても不思議な事に、遠回りではなかったのです。気がついたら、いや気がつかない内に、ショートカットしていたのです。なぜ私などが、ショートカット出来たのか。それは、遠回りこそが、人生の本質だから。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

 

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について