働き方

ビジネスパーソンの究極の目標とは【瓦の目】

投稿日:2016年6月17日 / by

ザ・プロフェッショナル

ピート・ローズが持つメジャー記録の4256安打を抜いたイチロー。正真正銘の世界一の安打製造機だ。ただただ脱帽する。それはまさに24時間野球のために時間を使うことでコツコツと積み上げられてきた。同僚の2時間以上も前に球場入りし、入念にゲームへの準備を整える。それはたとえ控えの日でも変わらない。イチローにとって、野球は仕事。だから当然というのは簡単だ。だが、まさにルーティンをやり続ける精神力は、ザ・プロフェッショナルというほかない。

rutin

ビジネスパーソンにとって、地道な仕事は本当に辛い。本人は問題なくとも、社内的に評価がされづらいからだ。「アイツは楽をしている」、「何の成長もないやつだ」、「変化から逃げている」。そんな声が、長く取り組んでいるほど、漏れ伝わってくる。直接的に業績に関連しない仕事は、その反対にいる人間にとっては「どうでもいい仕事」にみえる側面もあるのだろう。

イチローにあてはめれば、球場に誰よりも早く入ることは、別の選手には、「あれだけの選手なのだからあんなに早く球場入りしなくても」と映っているかもしれない。しかし、イチローにとって、そのルーティンがあるから、試合に出たとき、ベストのパフォーマンスが発揮できる。芸術的な打撃技術も微妙に進化させている。他人のためでなく自分のため。批判されても、前進を続けるメンタリティの奥にあるものは、常人には察することさえできない…。

イチローが偉大である本質とは

仕事を続けているとぶち当たる壁がある。「何のために働いているのだろう…」。通勤ラッシュで圧迫される自分がむなしく思えてくる。生きていくため?、自身の成長のため?、家族のため?、社会貢献のため?…理由は人それぞれだろう。さらに言えば、正解があるのかさえ分からない。そんな難解でつかみようのないテーマだ。

何のために打席に立ち続けるのか…。イチローは、そんなことは考えもしないのだろう。自身の打撃技術を追求し、不可能と思われていることを平然と実現する。それは目的というよりも、生活の一部といえるのかもしれない。ビジネスパーソンにとっての究極の目標は、一生暮らしていけるお金をできるだけ早く稼ぐことではないハズだ。トコトン自己満足を追求し、それで周囲も認めさせる。かっこ悪いと思われることを、そう思う側が恥ずかしくなるほど最上級にかっこいいと思わせるから、イチローは偉大なのだと思う。

 

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