働き方

ダメ経営者と成功する経営者の間にはなにがあるのか…

投稿日:2017年4月10日 / by

変人・安田の境目コラム

ほとんどの経営者が成功しない理由

何を隠そう、私は、思い立ったらすぐにやらずにはいられない、ダメダメ経営者です。ぐっと我慢して、細部を検証する。ちょっと時間を置いて、戦略を熟成させる。まったく違う角度から、もう一度練り直す。石橋叩いて渡るとは、よく言ったものです。世の中には、石橋をすぐに渡っちゃう人や、叩くばかりで渡らない人が、非常に多い。

叩いた上で渡る。しかも程よい叩き方で。叩き足りなくもなく、叩き過ぎもせず…。でもこれが難しい。

世の中には経営者(と自称する人)が、掃いて捨てるほどいます。登記されていないビジネスも入れれば、700万人~800万人くらいは、いるのではないでしょうか。

その数、日本の労働人口の1割以上。つまり、10人に1人は経営者(自称含む)なわけです。でもその中で、成功者と言える人は、1割にも満たないでしょう。

なぜ、成功しないのか。もちろん、理由は様々です。やる気のない人や、ちっとも働かない人。そんな人もたくさんいます。

成功する経営者はどこが違うのか

でもほとんどは、真面目に、一生懸命やっているのに、成功しないという経営者。それが全体の80%くらいではないでしょうか。ではそれは、どういう人たちなのでしょうか。

大きく分けて二種類いると思います。まず、何も考えていない人。つまり、ちょっと儲かりそうな石橋があったら、何も考えずに渡っちゃう人です。でもこういう人は、以外と少ない。一番多いのは、石橋を叩いて渡らない人。いや、叩くことすらしない人たちです。

ビジネスには100%の成功はありません。どんなに考え尽くしても、失敗を無くすことは出来ないのです。そのリスクを背負って、最初の一歩を踏み出せるかどうか。そこが大きな分かれ道なのです。

独立する。会社を立上げる。それだけでも、リスクがあるように感じるでしょう。でも本当のリスクは、その先にあるのです。人を雇う、というリスク。お金を使う、というリスク。借り入れをする、というリスク…

そのリスクを負えるかどうか。きちんとリスクを背負える人は、考えている人です。でも考えすぎる人は、リスクを背負えなくなります。

徹底的に考え、どこかで割り切る。そういう特殊な人格が、経営者には必要なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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