働き方

必要か不必要か…。人生の大切なことはその境目にある

投稿日:2017年6月26日 / by

消費と浪費の境目はどこにあるのか

消費と浪費。最近この境目を、よく考えます。どこまでが消費で、どこからが浪費なのか。生きていく為に必要なもの。それは、肉体的には限られています。最低限の食事、衣服、住居など。でも精神的には、無限大なのです。

それがないと、死ぬわけではない。でも、生きている意味がない。生きる気力を失くしてしまう。誰にでも、そういうものはあります。

私の場合は、酒と食事。カロリーを摂る為の食事ではなく、味わい、楽しむ為の食事。そして、その食事に合うお酒。他にも必要なものは、たくさんあります。マンガ、小説、アメドラなどの娯楽。そして、料理を盛りつけるお皿や、湯のみ、マグカップ、グラスもとても大事です。

皿やグラスなんて、使えればいい、という人もいます。でも私はダメです。好きな食器じゃないとダメ。お酒に合うグラスじゃないとダメ。どこまで贅沢なんだ、と言われそうです。でもそれほどでもないのです。

私は車を一台も所有していませんし、タクシーにもほとんど乗りません。ゴルフもしませんし、旅行も滅多に行きません。靴や洋服も、必要最低限しか買いません。

出来るだけ浪費をなくしたいのが今の私の心境

何が消費で、何が浪費なのか。それは人によって違うのです。素敵な皿を手に入れることは、私にとっての消費。でも他の人から見たら浪費。自家用車を所有することは、多くの人にとっての消費。でも私にとっては、浪費。

大事なのは他人の評価ではありません。自分自身の評価こそ、重要なのです。これは私にとっての消費なのか。あるいは必要のない浪費なのか。

出来るだけ浪費をなくしたい。必要最低限の消費で生きていきたい。それが今現在の私の心境です。なぜならそれは、とても気持ちのよい生き方だから。

たった一冊のマンガ。そこに重要な境目があるのです。浪費か消費かを見極めるべき、重要な境目。つまらないマンガだから浪費なのではありません。買う必要のないマンガだから浪費なのです。

酒も、食事も、マンガも、全てが消費ではないし、全てが浪費でもない。必要な酒と、不必要な酒。必要なマンガと、不必要なマンガ。そこには、とても大事な人生の境目があるのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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