
必要か不必要か…。人生の大切なことはその境目にある
消費と浪費の境目はどこにあるのか
消費と浪費。最近この境目を、よく考えます。どこまでが消費で、どこからが浪費なのか。生きていく為に必要なもの。それは、肉体的には限られています。最低限の食事、衣服、住居など。でも精神的には、無限大なのです。
それがないと、死ぬわけではない。でも、生きている意味がない。生きる気力を失くしてしまう。誰にでも、そういうものはあります。
私の場合は、酒と食事。カロリーを摂る為の食事ではなく、味わい、楽しむ為の食事。そして、その食事に合うお酒。他にも必要なものは、たくさんあります。マンガ、小説、アメドラなどの娯楽。そして、料理を盛りつけるお皿や、湯のみ、マグカップ、グラスもとても大事です。
皿やグラスなんて、使えればいい、という人もいます。でも私はダメです。好きな食器じゃないとダメ。お酒に合うグラスじゃないとダメ。どこまで贅沢なんだ、と言われそうです。でもそれほどでもないのです。
私は車を一台も所有していませんし、タクシーにもほとんど乗りません。ゴルフもしませんし、旅行も滅多に行きません。靴や洋服も、必要最低限しか買いません。
出来るだけ浪費をなくしたいのが今の私の心境
何が消費で、何が浪費なのか。それは人によって違うのです。素敵な皿を手に入れることは、私にとっての消費。でも他の人から見たら浪費。自家用車を所有することは、多くの人にとっての消費。でも私にとっては、浪費。
大事なのは他人の評価ではありません。自分自身の評価こそ、重要なのです。これは私にとっての消費なのか。あるいは必要のない浪費なのか。
出来るだけ浪費をなくしたい。必要最低限の消費で生きていきたい。それが今現在の私の心境です。なぜならそれは、とても気持ちのよい生き方だから。
たった一冊のマンガ。そこに重要な境目があるのです。浪費か消費かを見極めるべき、重要な境目。つまらないマンガだから浪費なのではありません。買う必要のないマンガだから浪費なのです。
酒も、食事も、マンガも、全てが消費ではないし、全てが浪費でもない。必要な酒と、不必要な酒。必要なマンガと、不必要なマンガ。そこには、とても大事な人生の境目があるのです。
<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
