働き方

就職力がない人間が稼げるようになるためにすべきこと

投稿日:2017年10月16日 / by

変人・安田の境目コラム

就職活動ですぐに決まる人とそうでない人の差はどこにあるのか

就職すると、給料が支払われます。なぜでしょうか。それは、採用した人の時間を、お金に換えるレシピを持っているからです。

面接とは、言うなればレシピとの相性判断なのです。まず、目の前にいる人材と、自社のレシピを見比べる。レシピに当てはめて一ヶ月仕事をしたら、いくらの利益を生み出すのかを、計算する。

当然のことながら、採用されるのは利益をもたらす人材です。支払う給料よりも、もたらす利益の方が多い人材。それはもちろん、レシピとの相性によって決まります。スキルなのか、見た目なのか、あるいは真面目さなのか。

コンビニのアルバイトであれば、見た目と、接客スキル。工場の組み立てであれば、器用さと、真面目さ。営業マンであれば、フットワークと、押しの強さ。求められるスキルは異なりますが、根本は同じです。

すなわち、レシピとの相性です。自社のレシピに放り込んだら、黒字になるのかどうか。黒字ならば採用するし、赤字ならば採用しない。実にシンプルなわけです。

就職活動で、たくさんの内定をもらう人。転職活動で、すぐに転職先が決まる人。こういう人は、多くのレシピとの相性が良いのです。だから黒字化がイメージしやすい。

就職力がない人間が稼ぐには自分で“レシピ”をつくること

ちなみに私は、就職力が全くない人材です。私を採用しても、黒字化が見えない。言い換えるなら、どこに当てはめればいいか、よく分からない人材なのです。

私は、就職力も、転職力も、全くありません。でも、そこそこ稼いでいます。なぜなら私自身が、私を黒字化するためのレシピを、持っているからなのです。

仕事が出来るか、出来ないか。これは、突き詰めれば、レシピとの相性です。相性が良ければ、仕事の成果は出ます。相性が悪ければ、仕事の成果は出ません。

就職できない人。仕事で成果が出せない人。報酬がちっとも増えない人。こういう人たちは、レシピとの相性が悪いのです。

今、多くの会社のレシピは、似通っています。だから、採用したい人材も、活躍できる人材も、似通っているのです。では、レシピに合わない人材は、どうすればいいのか。

もしも、自分の好きや得意を、生かしたいのなら。もしも、活躍できる仕事と、巡り会いたいのなら。自分の特徴を分析し、自分という素材を生かす。そういうレシピを、自分で作ればいいのです。

すじ肉は、そのままでは固くて食べられません。でも煮込めば、びっくりするほど美味しくなります。大事なのは、順番を間違えないこと。レシピに合わせて、食材が生まれるのではない。食材を生かすために、レシピは作られるのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について