働き方

「なぜ人は働くのか」を考える必要がない理由

投稿日:2018年5月28日 / by

変人・安田の境目コラム

「生きるために働く」に意味はない

ファストフードや、ファストファッションによって、生きる為の衣食がどんどん安くなり、住居もどんどん余り出す。生きるのにお金がかからない時代。それが始まろうとしているのです。ベーシックインカムが導入されれば、生きるコストはゼロになるかもしれません。

では、何のために働くのか。「生きるため」という答えは、もはや禁句です。答えは、自分で考えるしかありません。

働かなくても、生きていける。食べるもの、着るもの、住むところ、もしかしたらお小遣いまで、支給されるかもしれない社会。それは夢のような社会でしょうか。それとも悪夢の始まりなのでしょうか。動物は、食べて寝ての繰り返し。人間だって、それでいいのかもしれません。

人間としてやるべきこととは?

それじゃあ動物と同じだ。人間には、人間としてやるべき事がある。そう思っている人に、お聞きしたい。人間としてやるべき事って、何ですか?ビルをたくさん建てる事でしょうか。お金の量を増やす事でしょうか。宇宙の謎を解明する事でしょうか。文化を後世に残す事でしょうか。

その答えは、きっとある。私はそう思っています。ただ、多くの人たちは、その答えを忘れているだけ。

働かなくても生きていける。そうなった時、人は働くのか。それとも働かなくなってしまうのか。皆さんは、どちらだと思いますか。

私は確信を持っています。どうなろうとも、人は必ず働くと。なぜなら、働かない人生に、人は耐える事が出来ないから。より豊かになるために働く人。人の役に立つために働く人。単に自分が楽しみたくて働く人。色んな働き方が出てくるでしょう。

働くとは何なのか。遊ぶとは何なのか。二つの答えが一致する時、人は働くことの本当の意味を思い出すのです。

林檎をかじったその日から、人は、ただ漫然と生きていく事が出来ない。そういうモノに、なってしまったのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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