働き方

人生100年時代のシニア社員の理想の働き方

投稿日:2018年6月1日 / by

お毒 知り合いが90歳で、現役なのよ。会社員なんだけど、やっぱり元気よ。人生100年時代ってことみたいだけど、あれなら納得できるわ。

nekodaBup猫田先生 会社員で90歳ってのはすげぇな。自営業や職人ならいないこともねぇけど、人に使われる立場でその年で現役なんてな。

お毒 やっぱり頭の回転は速いし、オシャレなのよね。自分と社会をしっかり意識して、線引きできてるのよね。だから、人生の大先輩なのに謙虚だし、出るところはしっかり出るし、頼りになるのよね。

編集部ニシ 改正高齢者雇用安定法が施行されて5年になりますが、エン・ジャパンが「人事のミカタ」で高齢者雇用の意識調査をしています。それによると、高齢者の雇用確保措置を実施した企業は72%で、そのうち93%が定年の継続雇用制度を導入しています。もうすっかり、定年延長が定着しているといっていいでしょうね。

お毒 60歳を定年に見据えていた人にとっちゃ、複雑かもしれないけど、元気なら働き続けるのはいいことなんじゃないかしら。でも、なぜか給料は下げられちゃうんでしょ。スキルや経験はアップしているはずなのに…。

猫田先生 結局、歪な給与体系のバランスを取らなきゃいけねぇんだよな。継続雇用で給与を上げちまったら、若い社員に払う給与が減っちまう。だから、継続雇用では給与は下げる。もちろん、その分、業務の負担も減らすということでな。

編集部ニシ 調査でも継続雇用後に「給与の変更をする」は84%でトップになっています。私の知り合いで継続雇用した人は、やっぱりモチベーションは下がってますね。給与が下がったことで。まぁ、それでも割り切って、若い時には抑えていたようなことも含め、会社に対していろいろな提言はしているようですけどね。

毒舌家

お毒 ベテランの知恵は貴重な財産。最初は給与を下げるのはいいけど、貢献度が高ければ、給与アップをするような仕組みがあってもいいとは思うんだけどね。もっとも、知り合いの90歳は、雇ってもらってるだけで幸せだ、なんて言ってるけど。

編集部ニシ 調査でもシニア雇用のメリットは「経験や知識の活用」が79%で断トツです。一方で「法律の遵守」が49%と意外に高い割合です。まぁ、経験や知識が豊富なシニアもいれば、ただの給料泥棒みたいな使えないシニアもいますからね。

へん0

猫田先生 だから一番いいのは、シニア人材は、若手とセットにしちまうことだろうな。スキルやノウハウの継承をしてもらいつつ、2人で成果を出し、報酬は折半にする。そうすりゃお互いにモチベーションも高まるし、補完し合うことで相乗効果が期待できると思うんだけどな。

編集部ニシ ダイバーシティの観点からも理想的ですね。ただし、うまくかみ合う確率は決して高くないでしょうね。挟まれる世代もやりづらいでしょうし。そのせいでしょうか、シニア雇用についての今後の対応については「法定義務の範囲で対応していく」という消極的な回答が46%でトップになっています。

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