働き方

まじめに一生懸命頑張っているのに楽しくない理由

投稿日:2018年9月24日 / by

変人・安田の境目コラム

嫌なことをどう乗り切るか

好きなことを、得意なことにする。得意なことを、好きなことにする。似ているけれども、全く違う。それは正反対のアプローチ。

好きなことを得意にするためには、努力か創造が必要です。激しい競争に勝つ努力か、新たなマーケットを生み出す創造。得意なことを好きになるためには、根性か工夫が必要です。嫌なことでも受け入れる根性か、得意なことを好きになるための工夫。

私は競争が嫌いで、根性もないので、もっぱら創造と工夫で乗り切っております。好きなことを利用して、新しい商品や、サービス、マーケットを創り出す。

得意なことを深掘りして、なぜ嫌いなのかを考える。嫌いなことを除外して、なおかつ得意なことを生かせるように工夫する。潜在マーケットを掘り起こすとか、まだ無いものを創り出すとか、嫌いなものが好きになる方法を考えるとか。かなり邪道に見えますよね。

勤勉な社会人の姿ってなんですか

そんなやり方は遠回り。しんどいことから逃げているだけ。目の前にある仕事を頑張ればいい。そういう人の、何と多いことか。人数が多いと、正しく聞こえてしまう。人数が少ないと、間違っていると感じてしまう。それがこの社会の恐ろしいところ。

逃げない、辞めない、勝手に変えない。努力、根性、忍耐。それが勤勉な社会人の姿。そりゃあ、おかしくもなりますよ。

仕事なんて無限にある。簡単に創り出せる。競争する必要などない。我慢なんて体に悪いだけ。

この事実を、きちんと教えるべきです。出来るだけ小さい時に。まだ何者にも、染まらないうちに。それこそが大人の役目だと、私は心底思うんですけど。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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