
他人の人生より「人間」に興味を持つと生きるのが楽しくなる
変人・安田の境目コラム
他人に興味がないとどうなるのか
いつの頃からでしょうか。もしかしたら、ずっとそうだったのでしょうか。私は他人に興味がないのです。もちろん羨ましいとか、そういう感情はあります。自家用ジェットが羨ましいとか、異性にモテて羨ましいとか、運動神経が良くて羨ましいとか。
いいなあ、と思います。でも妬みとか嫉みとかは無いんですよね。悔しがったり、腹を立てたり、その人の悪口を言いたくなったり。そういうことは無い。
決して、私がいい人だからではありません。性格や人格が優れているからではない。そもそも私は、人の悪口が大好きなのです。本人に直接悪口を言って、怒らせることも多々あります。
ただ、私が悪口を言う相手は、親しい人たちに限られます。自分なりのコミュニケーション。だから、親しくない人の悪口は言いません。だってその人に興味がないから。
いいなあ、とか。自分も欲しいなあ、とか。羨ましい状態の人はいます。でもその人になりたいとは思わない。だって他人の人生には興味がないですから。
だから困るんですよね。結婚式とか、お葬式とか。その人が幸せなのは、分かります。悲しんでいるのも、分かります。でも私は何とも思わない。すごーく、嫌なんですよ。幸せを共感しているフリとか、同じように悲しんでいるフリとか。だから行きたくないんです。
生き物で最上級の面白さがある人間
他人には興味がない。これは事実なのだから仕方がない。でも人間には、驚くほど興味があります。もう、好奇心が抑えられないくらい。だから境目研究家などやっているのです。
なぜ人は、満員電車で通い続けるのか。なぜ人は、みんなで一斉に休むのか。なぜ人は、会社の利益など追求するのか。なぜ人は、嫌なことを我慢し続けるのか。なぜ人は、当たり前を疑わないのか。
人間は非常に興味深い生き物です。確かに犬や猫は可愛いし、昆虫や爬虫類はカッコいい。でも面白さは人間の比ではない。なぜこんな面白いものに、皆さん無関心でいられるのでしょう。
