働き方

他人の人生より「人間」に興味を持つと生きるのが楽しくなる

投稿日:2018年10月8日 / by

変人・安田の境目コラム

他人に興味がないとどうなるのか

いつの頃からでしょうか。もしかしたら、ずっとそうだったのでしょうか。私は他人に興味がないのです。もちろん羨ましいとか、そういう感情はあります。自家用ジェットが羨ましいとか、異性にモテて羨ましいとか、運動神経が良くて羨ましいとか。

いいなあ、と思います。でも妬みとか嫉みとかは無いんですよね。悔しがったり、腹を立てたり、その人の悪口を言いたくなったり。そういうことは無い。

決して、私がいい人だからではありません。性格や人格が優れているからではない。そもそも私は、人の悪口が大好きなのです。本人に直接悪口を言って、怒らせることも多々あります。

ただ、私が悪口を言う相手は、親しい人たちに限られます。自分なりのコミュニケーション。だから、親しくない人の悪口は言いません。だってその人に興味がないから。

いいなあ、とか。自分も欲しいなあ、とか。羨ましい状態の人はいます。でもその人になりたいとは思わない。だって他人の人生には興味がないですから。

だから困るんですよね。結婚式とか、お葬式とか。その人が幸せなのは、分かります。悲しんでいるのも、分かります。でも私は何とも思わない。すごーく、嫌なんですよ。幸せを共感しているフリとか、同じように悲しんでいるフリとか。だから行きたくないんです。

生き物で最上級の面白さがある人間

他人には興味がない。これは事実なのだから仕方がない。でも人間には、驚くほど興味があります。もう、好奇心が抑えられないくらい。だから境目研究家などやっているのです。

なぜ人は、満員電車で通い続けるのか。なぜ人は、みんなで一斉に休むのか。なぜ人は、会社の利益など追求するのか。なぜ人は、嫌なことを我慢し続けるのか。なぜ人は、当たり前を疑わないのか。

人間は非常に興味深い生き物です。確かに犬や猫は可愛いし、昆虫や爬虫類はカッコいい。でも面白さは人間の比ではない。なぜこんな面白いものに、皆さん無関心でいられるのでしょう。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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