
賢く儲けたいなら他人の集客をすべしの真意
変人・安田の境目コラム
自分が大事だからこそ必要な他人のための努力
自分の仕事を増やす努力ではなく、他人の仕事を増やす努力。自分の商品を売る努力ではなく、他人の商品を売る努力。そんな努力をする人は、なかなかいません。自分のことで精一杯。それが正直な気持ちでしょう。
その気持ちはよく分かります。私だってそんなお人好しではないし、自分のことが大事に決まっています。でも、自分が大事だからこそ、他人のための努力が必要なのです。
簡単に言えば、ギブアンドテイク。まず与えよ。さすれば与えられん。昔から言われていることです。順番が大事なのです。みんな知っていることです。でもほとんどの人はやりません。正直者はバカを見るから。バカを見るのが嫌だから。
賢く儲けたい。それは私も同じです。だからこそオススメしたい。自分のための集客ではなく、他人のための集客を。
他人の集客をすると集客スキルがアップする
なぜ、他人のために、集客せねばならんのだ。そう聞かれたら、私はこう答えますね。「自分が儲かるからだ」と。巡り巡って戻って来るとか、見ている人は見ているとか、そんな、まどろっこしい話じゃないんです。もっと簡単な話。
まず、他人の集客は簡単です。自分が思ったことをそのまま言うだけ。「あそこいいよ」と。口コミとは他人の集客そのものなのです。
次に、他人の集客をすると、集客スキルがアップします。おお!こんな方法があったのかと、たくさんの気づきがもらえる。
そして、気がついたら自分の集客にも成功しています。あそこに行けば得する、という場所にどんどん人は集まって来るから。
でも不思議なんですよね。他人の集客を本気でやってる税理士とか、弁護士とか、求人会社って、まったく見かけないんですよ。
<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。
