働き方

柔軟で常識にとらわれない脳みそになる方法

投稿日:2018年12月10日 / by

変人・安田の境目コラム

私は常識にはとらわれない人だ。そう言ってしまった時点で、もう常識にとらわれているのです。私は先入観抜きに話が聞ける。その時点で、もう先入観が入っているのです。

頭を柔らかくし、常識を一旦リセットして、先入観を持たずに人の話を聞く。これはとても大事なことです。

でもそのために必要なのは、私の立ち位置を知ることです。常識にとらわれている私。先入観を持っている私。それが正しい私の現在地。いま、どこに、私はいるのか。現在地が正確でないと、私はどこにもたどり着けません。当たり前のことなのです。

なぜ人は現在地を間違えるのか。それは先入観を持っているからではなく、常識に縛られているからでもなく、その事実から目をそらしているからです。

頭がカタイとは、頭がカタイという状態ではなく、頭がカタイという事実を受け入れられない、という状態。そもそも頭はカタイものなのです。

自覚こそが問題を解くカギ

カタイのならほぐせばいい。ただそれだけのことなのです。肩が凝った時は、指圧やマッサージをします。ああ肩が凝っているなと、ただ自覚しているだけでは肩凝りはほぐれません。

でも頭の場合は違います。マッサージは必要ありません。ああ私は頭がカタイ。そう自覚するだけで、凝りはほぐれていくのです。私の頭はどうカタイのか。どういう常識に縛られているのか。どのような先入観を持っているのか。それを把握すること。たったそれだけで、頭の凝りはほぐれていきます。

私は怒りっぽい。私の話は分かりにくい。私の考えは偏っている。そこに気がついた時点で、もう問題は解決しているのです。自覚こそが問題を解く鍵なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

 

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