働き方

歩くことがチャリティになるプロジェクトが発進

投稿日:2017年5月30日 / by

元競泳選手の北島とプロサッカープレーヤー香川が発起人

北島康介氏とプロサッカープレーヤーの香川真司が発起人に名を連ねるプロジェクト「Health for Tomorrow」が2017年5月30日、設立された。ヘルスケアアプリ「FINC」を使って歩くと、歩数に応じポイントがたまり、その一部がNPO法人「TABLE FOR TWO International(TFT)」を通じ、アフリカの子供たちへ寄付され、給食が贈られる。

凱旋した香川(左)に祝福の花束を贈った北島

所属するボルシア・ドルトムントでドイツ杯を制しての凱旋となったこの日、香川はその足で会見場に駆け付けた。プロジェクトの“同志”となる北島から、お祝いの花束田を送られた香川は、「厳しいシーズンだったが、決勝で勝てて報われました」と勝利報告。6月上旬にW杯アジア予選を控える中で、少しだけ表情を緩めた。

香川にとって、慈善活動には思い入れが強い。出身の兵庫県神戸市では阪神淡路大震災を被災。東日本大震災の被災地・宮城県は、中高時代を“サッカー留学”した地。そうしたこともあり、支援活動には積極的だ。そして今年は、所属のドルトムントのチームバスが襲撃される事件に遭遇した。

プロジェクト発起の経緯を明かす香川氏

「4月にチームバスが襲撃され、心から恐怖を経験した。こういう恐怖を抱きながら生活している人が世界にたくさんいる。飢餓の子も死の恐怖にいる。自分が経験したことで、少しでもチャリティデサポートしたと心から思った」と香川は、改めて慈善活動への決意を強くしたことを明かした。

テクノロジー活用したユニークな慈善活動

ケニアに給食を贈るプロジェクトだが、その方法はユニークだ。専用のアプリを使い、歩くと歩数に応じ、ポイントがたまり、その一部が寄付される。つまり、運動することが社会貢献につながる。「画期的なアプリだ」と北島は、その可能性に感嘆した。香川も「アスリートだけでなくビジネスマンも歩くだけでチャリティに向き合えるのが素晴らしい」と一人でも多くの人が関心を持つことに期待を寄せた。

左から溝口氏、香川氏、北島氏、TFT・小暮氏

両者をつなげた(株)FiNC代表の溝口勇児氏は「ほとんどの人が出来る、歩くということで、恵まれない人のためになる。1000歩でも体にインパクトになる」と力説。健康のために努力することで最貧国を救えるという、テクノロジーとチャリティーの融合となる新しいスタイルの“慈善活動”の意義を訴えた。

歩くことがチャリティにつながる今回のプロジェクトは第一弾企画で、7月からスタートする。

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