働き方

あの人気娯楽施設が東京初上陸を果たす狙いとは

投稿日:2017年6月7日 / by

長崎のハウステンボスが東京へ進出

ハウステンボスが東京初進出する。同施設の人気コンテンツを切り出し、夏限定で東京展開。逆地方創生といえる戦略で、その魅力を最大限に発信する。

落ちるんじゃなく上がるド迫力バンジー©Dynamo Pictures


東京上陸を果たすのは、VRコンテンツが集結した「VRの館」とハウステンボスの夏のメインコンテンツ「水の王国」。長崎・佐世保限定だった人気コンテンツが首都・東京で体感可能となる。「VRの館」は6月24日グランドオープン。水の王国「お台場ウォーターパーク」は7月15日から8月31日まで。

「VRの館」は、約30種のコンテンツが揃う日本最大のVRアトラクション。東京限定盤は、HISの東京渋谷オフィス内に設置され、人気の5コンテンツが提供される。逆バンジーや心霊スポット体感アトラクションなど、夏にふさわしい恐怖を臨場感たっぷりに仮想体験できる。

幻想的なムードはまさに大人の納涼


水の王国は、約100mのウォーターロングスライダーや急降下&急上昇のブーメランライダーなどの他、プロジェクションマッピングによる幻想的なナイトプール(18時から)など、ハウステンボスの夏の風物詩が、お台場に登場。夏の東京をクールに激しく盛り上げる。

オンリーワン戦略からあえて主都進出する思惑とは

「初となる東京進出は、大都市でのチャレンジがひとつ。そして、HISとの相乗効果も考えている」とハウステンボス専務の高木潔氏は説明。物理的に直接体験しづらい潜在客に生体験してもらい、現地への誘因につなげる狙いだ。

東京進出の展望を明かす澤田氏

一方で東京で体験できてしまえば、長崎へ足を運ぶ必要がなくなる懸念もある。その点について同社澤田秀雄社長は「提供コンテンツは常に開発している。東京で提供しているものの次ももう考えている」と心配していないことを強調した。

地方自治体が、東京に観光案内所を設け、地元の情報発信をするのは、大都市での潜在客掘り起しとしてよく戦略だが、人気娯楽施設が上陸するケースは珍しい。一足先に実施した大阪でも大盛況だった実績から、東京上陸も強気の同社。視線は東京を超え、世界も見据えており、本当の狙いはそのためのマーケティングといえるのかもしれない。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について