働き方

AIはやっぱり人間の脅威なのかも…と思った話

投稿日:2017年3月28日 / by

編集部ブログ

人工知能の出現で、人間は脅威にさらされるーー。こうした議論が後を絶ちません。もう何年か後には間違いなく人間の脳力を凌駕するからです。瓦版ではもちろん、脅威とは捉えていません。共存し、社会を豊かにしうるテクノロジーの進化だと認識しています。

とはいえ、どこかにAIに対する不安があることは否定しません。先日鑑賞したエクス・マキナという映画。これを見終わって率直に思ったのは、「やっぱりこうなるか…」というやりきれなさでした。ネタバレになるので結末には触れませんが、感情の有無で行動が大きく変わるということは感じました。

ザックリあらすじを説明すると、ある人物がAIをテストするために選ばれます。選んだのはその人物の所属する社長。巨大な式の豪邸で、AIの開発にいそしんでいます。選ばれし人物として、AIのテストを任された彼は、会話を重ね、矛盾点・疑問点をチェックしていきます。その内、彼女に魅かれるようになります。

彼女も彼に気がある“そぶり”を見せています。恋にのぼせ上り、やがて、男は屋敷からの脱出計画を画策します。そして、計画は実行に移され…。テストだと分かっていても人間には感情がある。AIの方は、巧みに彼の心理を先読みし、好みの彼女に変化していきます。誰だって気があると勘違いします。しかし…。

なぜ人間には感情があるのでしょうか。それは、人間が一人では生きていけないからではないでしょうか。互いに助け合い、いたわり合うことで辛さや苦しさに耐え、乗り越えていく。それを推進するのが感情です。それがなければどうなるのか…。自分のことだけを考え、平気で相手を裏切り、自分のために行動するでしょう。そうしていることすら感じることなく…。

感情のない人間がいるとしたら、それは廃人か殺人鬼でしょう。でもAIには感情がありません。人工知能をつくりだすのは、あくまで人間です。しかし、その脳力が人間を超えたとき、もはや何が起こってもおかしくない…。エクス・マキナを鑑賞後、背筋がゾクッとしました。
(ノリスケ)

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