企業風土

週休1日6時間労働ってダメですか?【働き方白書】

投稿日:2015年3月4日 / by

たくさん休んでたっぷり働くかその逆か

holyday1ワークライフバランスが重視される昨今の働き方。しっかり休んで、しっかり働くことで、公私が充実し、企業もビジネスパーソンもウィンウィンというのが、理想の形です。今回の瓦版「働き方白書」では、ちょっと変化球でどんな働き方いいのかアンケートしてみました。

回答数は、113人。男性39人、女性74人。年代は20代68人、30代24人、40代14人、その他7人でした。

質問ではまず、<週休2日で1日8時間労働と週休3日で1日10時間労働、どっちがいいか>聞いてみました。結果は、週休2日の8時間労働53%に対し、週休3日1日10時間労働47%で、わずかに週休2日が上回りました。

予想では、1日10時間労働とはいえ、週休3日が上回ると考えていましたが、意外な結果となりました。考察する前に、もう一つの質問結果をみてみましょう。<週休1日で1日6時間と週休2日で1日時間労働どちらがいいですか>。こちらは、週休2日が95%に対し、週休1日6時間労働が5%と圧倒的な差が付きました。

2つの結果から、ビジネスパーソンの心理を推測してみましょう。まず、両方の結果で1日8時間労働の週休2日が多くの支持を集めているのはなぜか考えてみます。これは、現在の一般的なワークスタイルですが、必ずしも多くの人が満足しているとは思えません。しかし、結果として高い支持率となりました。

なぜ週休1日6時間労働は支持率が低いのか

holyday2比較対象から考えると、週休3日では休みが増えて支持されると思いましたが、10時間労働が気になったのか、大きくは伸びませんでした。しかし、週休1日に目を向けると、労働時間が6時間にもかかわらず低調でしたので、この推測は怪しくなります。労働時間なのか、休む日数なのか…。2つの結果からは、残念ながらどちらが好まれているのかは分かりかねます。

しかし、1日6時間労働で週休1日が、8時間労働週休2日に完敗した事実に注目すると、週に休みが2日というのは意外にビジネスパーソンにとってほどよい日数とはいえそうです。つまり、3日では休み過ぎで仕事に支障をきたす。1日では少なすぎて休んだ気がしない。そんな心理的な判断が働いているようには思えます。

ただし、労働時間については、必ずしも短ければいいというワケではなさそうです。それらを踏まえ総括的に考えると、日本のビジネスパーソンは、とにかく仕事が気になっている傾向が強いといえそうです。つまり、出来ればたくさん休みたいし、短い労働時間がいい。だが、それでは仕事が回らなくなる、ということを先回りして懸念している、“休み下手な民族”ということが推測できます。

欧州ではシエスタという風習があります。休む時はどんな状況でも休む。そうした文化により、休むことに対する罪悪感が少ない。むしろ、休むのは労働者の当然の権利というお国柄です。一方の日本は、休みの日でも上司の命令なら働くし、お客さんがいれば出勤するという、律義でまじめな民族性があります。今回は、そうした部分の一端が垣間見れる結果となったような気がします。

 

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