企業風土

入社式でアイロン掛けをする理由

投稿日:2016年4月1日 / by

宅配クリーニング企業が実施するユニーク入社式

2016年4月1日。新年度のスタートとあって、各企業で入社式が行われた。社会人への第一歩となる記念すべきイベント。新人にとってはある意味、人生でも最も気が引き締まる式典といえるかもしれない。大物タレントやアスリートがゲストで登場するなど、サプライズな式典もあったようだが、こんな入社式もあった。

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見ての通り、アイロンをかける入社式。実施したのは、宅配ネットクリーニングなどを提供する(株)ホワイトプラス(東京都渋谷区、井下孝之社長)。一体なぜ?。

一番の理由は、サービスが、クリーニング関連だから。業務で直接、クリーニングする機会は少ないが、常にお客様目線を忘れず、仕事に取り組む意識を持つことを意図している。もうひとつは、それに関連し、新入社員がインターン中にクリーニング師の資格を取得。それを披露する意味合いもある。

いわば新人にとっての“初仕事”。アイロンを握る手が心かなしか震えるようにもみえるが、緊張の理由はそれだけじゃない。アイロンをかけるシャツは、社長のもの。失敗は許されず、必要以上にナーバスになるもの無理はない…。

その瞬間瞬間に興味を持つことが人生を楽しむコツ

入社後初の“儀式”を終えた井下社長は、新入社員に次のようなメッセージを送った。「真剣にアイロンかけしている姿を見て、気持ちのこもったシャツを着ることができ、とても気持ち良いです。ありがとう。目の前のことにどれだけ興味をもって、その瞬間、瞬間やれるかが人生を楽しむコツ。それがずーっと続けば幸せですよね」とシワのないホワイトシャツを着て、楽しみながら働くコツを伝授した。

アイロン掛けたてのワイシャツにそでを通す井下社長(右)

アイロン掛けたてのワイシャツにそでを通す井下社長(右)

新入社員の飯田紘太郎さんは「​ただサービスを作るのではなく、ほんとによい世界を創ることを目標に頑張っていきたい。ホワイトプラスに入社して、本当に良い世界が創っていけるんじゃないかと考えています。もっと僕もバカになって情熱的にがんばっていきます!」と初々しく決意表明した。

同社にはこの日、中途も含む新入社員が3人入社。会員数で2013年比450%の勢いをさらに加速させ、同社は「新しい日常をつくる」という理念の実現にまい進していく。

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