企業風土

職場にボルダリングウォールを設置することは無駄なのか…

投稿日:2017年2月9日 / by

生産性を高め、職場を円滑にする“壁”もある

職場に“壁”はありますか? 難関資格対策および大学受験対策の通信講座を運営する(株)フォーサイトが事業拡大のため、渋谷に支店を開設。毎週の加圧トレーングを社員に義務付けるなど、健康意識の高い同社は新設にあたり、なんと社内にボルダリングウォールを設置した。

壁は壁でもいい壁です

壁は壁でもいい壁です。屋内にあるのは渋谷の施設でも数店

オフィスの一角にそびえたつ高さ3.4m、幅3.64mの大きな壁。カラフルな突起物が配置されたその壁はそう、ボルダリングウォールだ。もちろん単なる飾りではない。プロにコース設計を依頼した本格派だ。

「もともと加圧トレを社員に義務付けるなど、弊社は健康意識が高い会社。適切な運度、息抜きが心身の健康を保ち、業務効率が向上することを社員一人一人が実感しています。ボルダリングウォールの設置もその一環です」と同社では、壁設置の理由を説明する。

 業務効率化へのアプローチにはいろいろな角度がある

業務効率化といえば、残業削減や無駄の排除などに目がいきがちだが、同社では人間の本質的な部分に着目し、最高の状態こそが、最大の効率化という意識で、生産性向上にアプローチ。ボルダリングウォール以外にもランニングマシンも設置され、社員は好きな時に活用し、気分転換できる。

健康意識の高い同社の社員はみな胸板が厚っかりする

健康意識の高い同社の社員はみな胸板が厚っかりする

同社には、社員ローテンションでランチをつくる制度もあり、オフィスを単に仕事をする場所という固定概念に捉われることなく、現場の声を尊重しながら、気持ちよく働ける独自の職場づくりを実践している。

ユニークかつ、理にかなった職場づくりの効果で、業績が快調に伸長する同社。優秀な人材も引き寄せられるように集まり、好循環が生まれている。制約ではなく、満足度を高めることで、質の向上を図る同社のスタンスは、とりわけ働き方改革に行き詰る企業が参考にする要素が散りばめられているといえそうだ。

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