企業風土

職場を活性化する“マジックワード”は使うほどに機能する

投稿日:2017年3月9日 / by

感謝の気持ちが変える職場のムード

頑張っているのに報われない。社内コミュニケーションがなく、心が折れそう…。社員の多くがそんなモヤモヤを抱えているとしたらどうだろう。湧き上がるような活気ある職場とは到底思えないハズだ。結果的に業績は低迷し、社員の離脱率が高まることにもなりかねない。

今や時代はほめて伸ばすが常識です

職場改善の動きに取り組む企業が増加している背景には、こうした状況がもたらす負の連鎖への危機感を多くの経営者が持ち始めたからだろう。企業のカラーによって、その有効策は変わるが、どの企業でも当てはまるマジックワードはある。「ありがとう」だ。感謝の気持ちは、どんな嫌なこともすっきりクリアにしてくれる。

問題は、個々の間で感謝が伝えられても、社内には伝わらないことだ。その対策として、感謝の言葉をカードに書いて、掲示板に張る制度を導入している企業は珍しくない。だが、これも、限定的で、次第に事務作業化していくデメリットがある。

(株)テイクアクションの「THANKS GIFT」は、「ありがとう」を仕組化した次世代型の社内SNS。チームや同僚間での感謝の気持ちを、コインとともに送信。そのやり取りは、全社で共有でき、誰がどのように感謝されているかが可視化される。コインは、企業が独自に交換レートを設定でき、商品やお金として実際に報われる。そのため、いい意味でゲーム感覚で能動的に活用され、導入企業での社内活性化に貢献している。

ありがとうを有効活用した企業のアワード

2017年3月9日、サンキューの日に開催された「THANKS GIFT AWARD 2017」では、同サービスを有効活用し、職場活性化につなげた企業12社が表彰された。MVPに輝いた3社は、食辛房、タマホーム、相陽建設で、それぞれ、良い仲間部門、良い上司部門、良い職場部門として受賞した。

サンキューの日に行われた授賞式(都内で)

受賞した企業の多くが口にしたのは、活用による社内コミュニケーションの活性化だ。感謝の気持ちを伝える気持ちはあっても、つい言いそびれたり、仕組みがあっても手軽さがなかったり、拠点が離れていたり、でいつの間にか行動が消滅。結果的に評価もコミュニケーションも硬直化してしまう。スマホからでも手軽に活用できる同サービスは、まさにゲーム感覚で使えるため、潜在的な思いもあふれ出し、感謝が増殖する。

働き方改革と並行して必要な“文化”の見直し

売り上げ目標を立て、そこに向って一丸になるのも立派な社内活性化といえる。だが、職場には、営業以外の部門もある。だからこそ、マジックワード「ありがとう」を有効に活用できれば、会社は土台から活性化する。同社代表は、今後の展望について次のように話す。「現在、サービス活用で生まれたコイン流通枚数は83万以上。2020年には、これを1億枚にしたい。そうなれば日本は元気になると思う」。

かつての働き方では、感謝より、叱咤が中心だった。褒めればいいというわけではないが、かつての成功法則が通用しなくなりつつある昨今。もしも、職場が低迷にあえいでいるなら、叱咤もいいが、まずは褒めることから始めてみるのはどうだろう。案外、有効だったりするかもしれない…。

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