企業風土

いまどきの出世願望ってどんなもの?

投稿日:2015年2月23日 / by

瓦版 働き方白書 「出世願望について」

upstage瓦版ユーザーを対象に、アンケートを実施し、働き方の実体を探る瓦版「働き方白書」。今回のテーマは「あなたは出世願望がありますか?」。働き方のシフトとともに価値観も大きく変わりつつある中、果たしてどんな結果となったでしょうか。今回は226人からの回答が集まりました。

まずは回答者の属性です。男性48%、女性52%でほぼ同数。年代については、20代が49%、30代27%、40代17%人がトップ3。20代が半数近いことは、データを読み解く上でしっかりと認識しておく必要があります。では、結果をみてみましょう。

「ある」と回答したのは、29%、「ない」が71%。圧倒的に出世願望がないという結果になりました。まだ野心に溢れるハズの20代が多い中で7割以上が、上を見ないという現実は、少々寂しい状況といえます。一体、なぜ、出世したくないのでしょうか。自由回答で聞いた結果をみてみましょう。

「残業代がつかなくなり、残業代より低い役職手当で実質、給料が下がる。仕事量も増える」、「これ以上のプレッシャーはいらない」、「しんどいだけ。男性社会だから出世してもねたまれる」、「ダルそうだし、上司の顔色みて仕事するのがいやだから」、「何が基準で出世なのか?」、「意味を見いだせない」…など、現実的な理由が並んだ。

では出世したい理由は?

一方、マイノリティーとなったが、出世したい人の理由も聞いている。「金持ちになりたい」、「下はイヤだから」、「年収増に結び付くから」、「地位、権力が欲しい」など、多様な声があがっていたが、総じて「給与増」を期待する声が目立った。

働き方が新しいスタイルへとシフトしていく過程で、評価の仕方も当然変化する。がむしゃらに頑張るだけでも出世し、給与がアップしたのが旧型だとすれば、新しい働き方では、その内容が重視されることになる。その過渡期にあって、従来のように頑張っても評価されない一方、濃密に効率的に働き成果を出しても十分に給与の反映されない状況もある。

現状、働く人々の価値感も大きくシフトする中で、出世欲が低下している状況はある意味で“産みの苦しみ”的な会社員の心の叫びともいえるかもしれない。今後、新しい働き方へとシフトが進む中で、評価の仕方についても、いかに公平性が保たれ、モチベーションアップを図れるかが、新しいワークスタイルのフィットにつながり、企業力を強化していく上でも重要なポイントとなりそうだ。

※調査は、瓦版のコンテンツ「仕事相談室」の各ページ設置したアンケートで集計しています。

 

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