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2014年上期のベストチーム=ワーストチーム

投稿日:2014年7月24日 / by

2014年の上半期ベストチームは意外な展開に

2014年上半期のベストチームは、ワーストチーム。その年の「ベストチーム」を表彰し、チームワークの向上と促進を提案するベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会(委員長:齋藤孝 明治大学教授)は、チームワーク調査の第12弾として、全国の若手ビジネスパーソン(24~33歳)男女300人を対象に、「2014年上半期もっとも印象に残った『チーム』に関する調査」を実施。その結果、「サッカー男子 日本代表チーム」が、ベスト・ワースト双方のトップとなった。

ベストチームは、「サッカー男子 日本代表」がトップで、以下、2011年のリリース以来爆発的に拡大するLINEを開発・販売する「LINE株式会社」、3位は「妖怪ウォッチ」と「AKB48」が同率で3位となった。いずれも今年前半の話題性や活躍ぶりが目覚ましかっただけに当然の結果となったといえる。

ベストチームランキング

2014年上半期ベストチームトップ3

ところが、ワーストチームのランキングでは、意外な展開となる。なんとトップが「サッカー男子 日本代表」。ベストチームの1位が、一方でワーストチームというのは、同調査においても極めてまれなケースといえる。それだけ期待が大きく、それに対する結果が残念だったということだろう。以下、2位「理化学研究所 STAP細胞研究チーム」、3位「自民党」となった。

ワーストチームランキング

2014年上半期ワーストチームトップ3

なぜベスト=ワーストに

ベストチームの選考理由については、サッカー日本代表では「全力で戦う姿勢が見られた」、「果敢に戦った姿に感動した」、「日本をワールドカップに導き、日本を盛り上げてくれた」などがあがった。LINEでは「無料電話開発に魅力を感じた」、「大ヒットしている中でも様々な企画を発案しているから」、妖怪ウォッチについては「ゲームとアニメを用いた戦略に興味を深く感じた」などとなった。

ワーストチームの選考理由では、サッカー日本代表に対しては「口だけだったから」、「全く統率がとれておらず、ブラジル大会で最弱だった」、「一勝もできず、活躍場面が見れず残念だった。期待が大きかっただけに…」という厳しい声が並んだ。理研については「全世界に日本の研究結果の信用性のなさを露呈した」、「誠意をもって説明しない姿勢だから」、自民党については「国会の野次が最悪だから」、「集団的自衛権に前のめりになり経済政策を何もしていないから」という声があがった。

同実行委員では今回の結果を受け「ベストチーム、ワーストチームともにサッカー男子日本代表チームがランクインするとは想定外の結果だった。それだけ話題になり、また何か一言言いたいという表れなのだろう。ワーストランキングにおいては、政治に対する意見が多かったのが特徴だ。33歳以下の若手ビジネスパーソンにとって、政治不信を招いていることがみてとれる結果となった」と解説した。

「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会」は、職場での「成果を出すチームワーク」向上を目的に2008年から活動を開始し、毎年「いいチーム(11/26)の日」に、その年に顕著な業績を残した優れたチームを表彰するアワード「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会」を開催している。これまでの最優秀賞には、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトチーム(2010年)や京速コンピューター「京」開発チーム(2011年)、東武タワースカイツリー株式会社東京スカイツリー運営チーム(2012年)、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会(2013年)が受賞している。

※「いいチームの日(11/26)」は、日本記念日協会認定の記念日です。

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