ブラック企業大賞2013 ノミネート企業決定
「ブラック企業大賞2013」のノミネート企業が2013年6月27日、発表された。昨年に続き2回目となる今回は8社がリストアップされた。同日より、WEB上に公開され、一般からの投票も受け付け、選考を経て、8月11日に都内で授賞式を行う。
ノミネート企業は票の通り。約40社のリストから8社に絞り込まれた。
ブラック企業大賞2013 ノミネート企業
注目は2年連続となった居酒屋チェーンや介護事業を全国展開する「ワタミ」。連続ノミネートの理由についてブラック企業大賞実行委員会では「労働基準監督署からの是正勧告を受ける等しながらもその対応があまりにひどすぎるため、今年もノミネートしました」と説明した。
ベネッセコーポレーションは、いわゆる“追い出し部屋”の存在が明らかになり、2012年8月、東京地裁で違法性が認められたことから選出された。西濃運輸は、長時間のサービス残業を強要し、本人の退職願も拒否していた悪質性からのノミネートとなった。
東急ハンズについては、2004年に突然死した社員に対する判決が2013年3月に神戸地裁で下り、過労死が原因として約7,800万円の支払いを命じられたことから選出された。東北大学は企業ではないが、職員の自殺が2012年3月に過労自殺と認定されたこと、別の職員の自殺も2012年12月に“過重労働の強制”が認められたことなどからノミネートなった。
今回は、「ユニクロ」のノミネートが有力視されていたが、見送られた。その理由について実行委員で弁護士の佐々木亮氏は「ノミネート企業は全て、具体的な事例を確認できたところになっている。ユニクロにおいてはそうした具体例を把握できなかった」と説明した。
ブラック企業が社会的に注目を集める中、開催された昨年の第一回に比べ、この日のメディアの数は大幅に増加し、さらに注目度が上がっている同大賞。しかし、「大賞の認知度が上がることで、名前の挙がった企業への社会的な制裁にはつながるかもしれないが、一方では当事者が動いてくれないとノミネートもできない」と同委員会では、不当労働に苦しむ労働者へのアクションにはまだまだつながっていないと話した。
なお、授賞式には、ノミネート企業を招待し、受賞企業には賞状と副賞を贈与する。昨年は、1社も来場しなかった。WEB 投票の途中経過は随時公開される。http://blackcorpaward.blogspot.jp/
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