企業風土

2015年のブラック企業大賞ノミネート企業が決定

投稿日:2015年10月27日 / by

2015年の悪質企業候補が決定

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「ブラック企業大賞2015」のノミネート企業が、ブラック企業大賞実行委員会により2015年10月27日、発表された。4回目となる今回は、メディアでもそのブラック実態が大きく取り上げられた企業など6社がリストアップされた。同日より、WEB上に公開され、一般投票も受け付け、選考委員による審査を経て、大賞・各賞を決定。11月29日に都内で授賞式を行う。

ノミネート理由

今年4月に厚労省がブラック企業対策として、東京と大阪に「過重労働撲滅特別対策班(かとく)」を設置するなど、同賞が後押ししたかのように社会のブラック企業への目が厳しくなる中で迎えた今回は、かとく関連の企業も名を連ねるなど、懲りずにブラックな企業がリストアップされた。

エービーシー・マートは、かとく設置後、初めて書類送検されたケースであり、36協定で定めた残業時間79時間以上の残業をさせたことなどがノミネート理由とされた。大阪や京都を中心に飲食店や居酒屋を運営するフジオフードサービスも大阪のかとくで初の書類送検事例であり、是正指導後も繰り返し長時間労働や割増賃金不払いをつづけた悪質性などが決め手となり、ノミネートされた。

セブン-イレブン・ジャパンは、2014年10月に最高裁で加盟店の見切り販売妨害が認められるなど、不当な経営圧迫およびそうした体質がブラック倍を蔓延させる元凶であることなどからノミネートされた。その他、ネット上で恫喝動画が話題になった引越社関東、個別指導塾最大手の明光義塾で知られる明光ネットワークジャパン、従業員44人ながら悪質な違法行為で労働者を自殺に追い込んだ暁産業が、2015年のブラック企業大賞ノミネート企業としてリストアップされた。

大賞は、この6社のウエブサイトによる一般投票と実行委員による厳選な審査で決定。11月29日の授賞式で発表される。過去3度行われた同賞には、受賞企業が一度も参列した企業はない。企業にとって、最も不名誉な賞ゆえだろうが、受賞後の企業は例外なく凋落の傾向がみられ、十分すぎる“制裁”が与えられる結果となっている。

 

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